
【議題内容】
最近、若者の政治離れについて書かれた記事を見ました。確かに周りの友達に話を聞いても選挙に行ったことあるのはほんの数人。飯塚での市長選挙の投票率も38.35%と、かなり低かったと聞きました。そこで皆さんに質問です。投票率を上げるにはどうしたら良いと思いますか?
from:田川市在住20代女性

江口 徹(飯塚市議会)
【選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由】
皆さん、こんにちは。
飯塚市議会の江口徹です。
今日はまさに僕らの仕事についてのお題。
まずは、問題提起をして頂いたのが田川市在住の20代女性さん、ありがとうございますm(_ _)m
あなたのような方がもっと増えると良いですけど、現実は厳しいですね。
特に若い方の投票率はホント低いのが現実です。
で、今回は、ちょっと趣向を変えて、私のメルマガから選挙について書いた分を複数回に分けて紹介します。
まずは、あなたの同年代の女性へ向けて書かれたNPO法人フローレンス代表理事駒崎弘樹さんのブログからどうぞ。
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「えぐマガ」vol.276 2012年12月16日号抜粋
選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由
<http://komazaki.seesaa.net/article/307791379.html>
特に20代女子の皆さんに、おっさんから忠告しよう。
選挙に行かない男と付き合ってはならない。
もし彼氏が選挙に行かない男だったら、今すぐ別れを考えた方が良い。
暴論を吐いてアクセス数を稼ぐおっさんめ、と思われたかも知れない。しかしこれは事実だ。
なぜか、を君の彼氏の代わりに解説しよう。5分もあれば読める。
1.選挙に行くのが「面倒くさい」ということだったら
選挙に行かない理由が、「面倒くさい」だったら。
投票所はほとんどの場合、自分の家の近所だ。15分以内と言って良いだろう。
15分以内のところに休日行くのが面倒くさかったら、おそらく彼氏は君の子どもをどこにも連れて行きはしないだろう。そんなやつとは結婚しない方が良い。別れよう。
2.選挙に行かないのが「どこに入れても同じ」だとしたら
彼が「どこに入れても同じだよね」と言っていたら、彼は日本語を読む能力が欠けている。
例えば、消費税に対し、民主党は「消費税引き上げの増収分は社会保障の財源に」と言い、共産党は「消費税増税中止法案を提出」と言っている。小学校五年生でも両者は全く反対のことを言っている、ということが分かる。
つまり、彼は小学校五年生レベルの読解力もない、ということになる。それだと社会に出てから苦労する。今すぐ別れたほうが良い。
3.選挙に行かないのが「なんだかよく分からない」なら
社会で働くということは、「なんだかよく分からない」ことも何とか調べて、分かったふりをしながらこなしていくことだ。ホンダの営業マンは日産よりも自社の軽自動車がイケてるのを、マニュアルとにらめっこしながら勉強して、お客にアピるだろう。
でなきゃボーナスに響く。
ということは「なんだかよく分からない」ことに対して何もしないのが君の彼氏、ということになるので、仕事できないやつである可能性が高い。将来苦労する。考えなおそう。
4.選挙に行かないのが「その日用事ある」なら
期日前投票という制度がある。やり方はグーグルに書いてある。彼氏はおそらくグーグルを使うことができないのだ。若いのにインターネットを使えないというのは、職場における存在価値はほぼゼロだ。そんなやつに未来はない。別れよう。
5.選挙に行かないのが「政治家信頼していない」だったら
おそらく彼氏はそうやって斜に構えているのが格好良いと思っている可能性が高い。
そして99%の確率で、「政治家信頼していない」というほど、政治家についてよく知らない。
マスメディアからの「政治家はダメだ」というシンプルな情報とレッテルを鵜呑みにして、信じきっていなければ、そんな発言はできない。
なぜなら、「政治家」と言っても多種多様で、実際に政治家と会って話せば、ひとくくりにできないことは分かるからだ。それはあたかも「中国人は信頼出来ない」「日本人は良い人」というレッテルと同じようにナンセンスだ。現地に住んでいれば、信頼出来る人もいればできない人もいて、良い人もいれば良い人じゃない人もいる、ということは誰にでも分かる。
だとしたら、彼氏は本当の君を見るのではなく、君を「女子大生」とか「読者モデル」というレッテルで判断している、ということもこの発言から分かる。時間がもったいない。今が別れる時だ。
【まとめ】
さて、若いうちから選挙に行かないとか言っている男とは別れたほうが良い、ということは分かってもらえたかな。
最後に言いたい。選挙を放棄するということは、君にも君たちの子どもの将来にも、本気では関心ないよ、ということと一緒なんだ。
知っているかい?
若者があまりに投票しないから、国の支出は子ども:高齢者で1:11というひどい状態になっていることを。投票しない、ということはそういうことだ。
そう、選挙に行かない彼氏は、将来君たちの間に生まれる子どもたちに、良い教育や医療を与えなくても全然OKだよ、って言っているに等しいんだ。
つまり、社会の将来について考えられないやつは、君との将来も本当の意味では考えられない。
だって日本がズタボロになっていって誰よりも損するのは、君と君の彼氏の間に生まれる、愛する子ども達なんだもの。
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意識して刺激的に書かれているようですが、けっこう届きます。
政治と生活は直結しています。
皆さん、大きな買い物するとき、自分で確認しますよね。
そして、自分にあったものを買いますよね。
選挙って、みんなで大きな買い物するようなものです。
そして、鉛筆一本で出来る世直し。
やらんでどうしますか!選挙行きましょう!
以上、えぐマガ2012年12月16日号よりの抜粋でした。
投票率を上げる策その1は、まず知ること。考えることだと思っています。こんな考えや現実を気づいた人間が知らせることから始めましょう。
【若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?】
続いて、「えぐマガ」vol.272 2012年11月21日号よりの抜粋を紹介します。
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選挙へ行こう!
冒頭にも選挙について書きましたが、もう一つ、皆さんに考えて欲しいのが、投票率です。
第1回の総選挙は、時代を遡ること124年前。明治23年(1890年)7月1日に行われました。
この時はまだ、選挙権は制限があり、「直接国税15円以上を納めている25歳以上の男性」に制限されていました。当時は小選挙区制で、気になる投票率は、なんと93.91%もの高投票率となっています。
戦後初の総選挙は、昭和21年4月10日。この時は、選挙法改正により選挙権は20歳以上の男女となっており、大選挙区制。気になる投票率は、72.08%となっています。
そして、前回の総選挙は、平成21年8月30日、小選挙区比例代表連立制で行われ、投票率は69.28%(小選挙区部分)です。
その投票率、年代別にすると、大きく差が出ます。20代は49.25%、30代は63.87%、40代は72.63%、50代は79.69%、60代は84.15%、70歳以上は71.06%となっています。
なんと、一番高い60代と一番低い20代の差は35ポイント近くあります。
これに人口を考えると・・・政治家や政党がどちらを向いて政策をつくり活動するか自ずと見えてきそうです。
「若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?」というのは、早稲田大学教授の森川友義さんの著書。本の背表紙の言葉を紹介しましょう。
「本書をお読みになればわかるとおり40歳未満の人たちは政治によって大きな損害を被っています。びっくりするくらいの大損。とくをしている65歳以上の人たちに比べれば雲泥の差、その差、4000万円以上です。若い人たちは、現在もこれからもたくさん税金を払うのに、なぜなのでしょうか。
理由は簡単です。ひとことで言えば、若い人たちが選挙の時に投票せずに棄権してしまうから。原則4年に1度の衆議院選挙と3年に1度の参議院選挙において、たった数十分を惜しんで、投票所に行かないがために、1人あたり何千万円という損をしているのです。」
年金を考えるとその事は、ウソではなさそう。
皆さん、ぜひ選挙へ!
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以上「えぐマガ」vol.272 2012年11月21日号よりの抜粋でした。
この本の著者のインタビューが以下のページで見れます。ぜひ!
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1433
また、この本、確か飯塚市立図書館にもあります。皆さん読んでみませんか♪
瀬戸 元(飯塚市議会)
皆さんの、心がけ次第です。
生活と政治は一心同体です。
生活を向上させる為には、政治家を自分の目で選んで頂かなくては
なりません!
投票に行かれない人は、それを放棄した方だと考えます。
投票はご存知の通り、参加や棄権は個人の自由意思です。
興味がない、どうせ変わらない、私1人が参加しなくても、
自分の用事が優先してしまい
参加しない。
こうなると、もうちょっとじゃそっとでは投票率を上げる事は
出来ないと思いますね!
なぜ、選挙をして議員や市長を選ばなければならないのか?
この事を小さい時から教育現場で教える、行かなければ
ペナルティを科す位やらなければ、投票率は上がらないのかな?
情けないですね!
金子 和智(田川市議会)
投票率が低い=投票する意味・メリットが感じられていない
ということですよね。
ということは投票にいくことになんらかのインセンティブ(動機づけ)が必要ということだと思います。
金銭的なメリットを用意したり、罰則規定を設ければ良いのかもしれませんが、それは本質ではありません。
私は住民の地域に対する想い、関心を高める=郷土愛の醸成が投票率の向上につながると考えます。
郷土愛を持つことで、地域の現状や課題について考え、それを改善するためには何をすべきか、誰に政治を担ってもらうべきかに気が付くはずです。そうすれば自ずと投票率の向上につながるはずです。
これから更に激しくなる地域間競争を生き残るためにも、1人でも多くの人がまちづくりに携わる、投票にいく、そうした街にするために、私は郷土愛の更なる醸成に努めていきます!!
永末 雄大(飯塚市議会)
投票率を上げるためにはどうしたらいいのか。
まず、当たり前のことですが、「選挙に行っていない人に行ってもらうこと」です。
では、「どうしたら選挙に行っていない人が行くようになるのか?」を考える必要があります。
そもそも、どのような人が選挙に行っていないのでしょうか?
平成22年に行われた飯塚市長選挙を例にとります。
その時の全体投票率53%に対して、世代別に投票率を見ていくと、全体投票率を下回るのが20代、30代、40代です。
20代は30%、30代は40%、40代は50%で、世代が下がるほど投票率も下がっていることが判明しました。
つまり、この世代がもっと投票に行くようになれば投票率はグンとあがります。
私もまさにこの世代に入るので、周囲の友人、知人など色々な方から選挙について聞いたことがあります。
その結果から、この世代が投票にいかない理由は以下のようにまとめることができます。
投票にいかない理由
「だれに投票していいのかわからない。」
「遠い世界のことのように感じる。」
「誰に入れても変わらない。」
「そもそも興味がない。」
「仕事が忙しい。」
一見、様々な理由があるように見えますが、その原因は一つです。
それは、「情報が不足している」 ということです。
簡単な方法で、正確で、わかりやすい情報を、日常的に入手できれば、様々な問題を身近に感じるようになるので、選挙に行っていない人も選挙に行くようになると考えます。
例えば、自治体の情報をフェイスブックなどをから日常的に発信していく。
「飯塚市役所ではクールビズが始まった」とか、本当にささいな情報から提供していけばよいと思います。
そして、SNSの利点を生かして、市民の要望も受け入れる体制を作るように努めれば、双方向で街づくりに参加できているという実感がわき、市民を引き付けることができると思います。
また、いくら情報が入手しやすくなっても、政治にも行政にも興味がないという人もいるでしょうが、全く政治行政に関わらずに生活している人などいないので、多方面での情報を提供し続ければ、多かれ少なかれ興味を持ってもらえると思います。
以上のようなことをまとめますと、投票率を上げるためにすべきことは、
「自治体の情報を、工夫して、わかりやすく、日常的に、市民に提供していく新しい仕組みを作ること」だと考えます。
選挙前にだけ、「投票に行きましょう!」「〇〇をお願いします!」と言い続けても投票率はあがりません。
本質的な部分を解決しなければならないのに、今の飯塚市はまったくそこに気付いていません。
今年4月に行われたの飯塚市長選挙の投票率は38%でした。
政治行政に対する市民の関心がどんどん離れていっていると思います。
私は以前、一般質問で投票率を上げるために行っている取組みについて聞いたことがあります。
この問いに対して、飯塚市選挙管理委員会事務局から返ってきた答えは
・懸垂幕の掲示
・広報車による巡回広報
・成人式で選挙の手引きを配って選挙にいくことの大切さを啓発していく。
などというような、本気で投票率あげようと考えているのか!と疑ってしまうような回答でした。
このようなあまりにもひどい現状を知ると、「気づいていない」のではなくて、「気づいていないふりをしている」のでは?と疑ってしまいます。
つまり、情報を入手してほしくない方、情報が市民に広く知れ渡ると困る人がいるのではということです。
例えば、飯塚市議会のインターネット中継が始りましたが、これも導入にいたるまで色々と抵抗がありました。
インターネットで中継されると、一般質問していないことが市民に知られてしまうとか、およそ、信じがたい理由をのべる方もいました。
これは、あくまで一例ですが、同じようなレベルのことが、色々なところで起こっているかもしれません。
そう疑ってしまうくらいに今の飯塚市は改革がすすみません。
改革をすすめる原動力は市民の力です。
その表現が選挙の投票率です。
投票率が低いほど、既定路線が固まります。
新しいこと、面白いこと、わくわくすることを飯塚市でも始められるように、市民の方、特に20代、30代、40代の若い市民の奮起を期待します。
上野 伸五(飯塚市議会)
「投票率を上げる」
「一票」の重みを伝える日常的な広報活動が必要だと思います。
その延長線上に投票の成果や罰則という議論が現実化してくるのではないでしょうか。
(具体的例は最後に列記いたしました)
また、飯塚市においては議会・委員会のネット中継は実現いたしましたが、市民の皆さんに行政や政治についてより関心をもってもらえるようにSNS等を利用した行政情報のネット配信も有効だと思っています。
これについては、以前 質疑を行った経緯がありますが、残念ながら実現には至っておりません。
将来にわたって投票率向上の根本的解決のためには、時間は必要となりますが義務教育期間での取組みが必須だと考えます。
投票率が低下している現状は私たち現役議員にも、その責任の一端があります。
自身の政治活動や市政の現状報告などを積極的、効率的、定期的に発信するなどしていかなければなりません。
私も、初当選以来 続けている市政報告の配布方法や配布先などの見直しに取り組ませていただくとともに、定期的に行っている議員勉強会において「投票率対策」を議題にしていきたいと思います。
この度は、「投票」について改めて具体的に考えさせていただく機会をいただき、チクスキ議会に感謝いたします。
(例)
・投票時に行政や議員への希望や要望も付け加えることができる
・地域投票率に応じたある程度の予算配分を実施する
・1期4年間の議員待遇の積極開示
・自治体の予算を有権者数で割戻して、あなたの一票は年間予算にして○○円です。
・投票義務化や逆に投票者への優遇措置
・選挙のイベント化
・若者が立候補できるように待遇環境を整備する
・投票所の設置場所を考える
・ネット投票の実現
・投票促進や議会関心を高めることを目的とした民間活動への補助助成
等など・・・、
制度整備が必要なものがありますが、先ずはアイデアを出し合うことが大切だと考えます。
佐々木 允(田川市議会)
投票率については、低い=問題、と一概には言えない、という思いではあります。逆に独裁制をとっている国は投票率が99.9%だったりもします。投票率が低いということは、政治的に安定している、とも言えるのです。
しかしだからといって、特に若者の投票率が低いのはとても問題だと思っています。私は政治家は市民の代表ではなく、投票してくれる方の代表、という性格がとても強いと感じているからです。ただでさえ若者は筑豊に少ないのですから、若者こそしっかり投票に行って頂きたいと強く願っています。
私は、まずは投票する機会をたくさんの場所でできないか、と考えています。現在は期日前投票は基本市役所内で、投票日は駐車場の少ない地域の公民館に限られています。公共施設やスーパーなど、様々な場所で投票所を設け、投票機会を増やすのは必要だと感じます(ただし今の投票所開設はとてもお金がかかるので、工夫が必要です)。
また公職選挙法という選挙の方法などを決めている法律も変えないといけません。今の法律では、皆さんから嫌われている「選挙カー」は、市条例で運転手の人件費やガソリン代、車のレンタル代が全部出るようになっています。しかし個別に家をまわり政策を訴える「戸別訪問」は禁止されていますし、選挙期間中にチラシを配ることもできません。
もっと選挙で市民一人一人と対話し、政策を訴える形を法律で保証して頂くことが大切だと感じています。
久保田 実生(添田町議会)
久保田@添田町議会です。
投票率が低いと、なんだか寂しくなりますよね。
ほんとにこれでいいんやろかと思ってしまいます。
投票率が高い社会、私も望みます。
① 自らが投票に行くこと。
② 投票に行こうと周りの方に呼びかけること。
自分が変われば、相手が変わる。
相手が変われば、社会が変わる。
と私は信じているのですが。。。
私(NPOとして)は、以前、福岡市の選挙管理委員会と選挙の啓発事業に取り組んだことがあります。
学生を巻き込んでの事業でした。ラジオ番組つくったりして。
投票率の結果は、あまりよくないものでした。
結果は、選挙のメニュー(候補者)によっても変化するので仕方がないのですが、これまで選挙に行ったことのない学生が初めて選挙に行ったり、友人に選挙に行こうよって声掛けたりの変化はとてもうれしかったです。
こういう変化が続いて行けば、政治への思いも変わり、投票率も上がればと思います。
政治(選挙)の話が日常的でないというのにも原因があります。
家庭や学校では、なかなかなされませんからね。
20歳になったからといって、「はい、政治に関心をもって、選挙に行ってくださいね」と言われても。。。
見本となる大人が家庭でも話をしないのが現実です。
「なんで選挙に行くの?」という子どもの問いに、どれだけの大人が自分の言葉で答えられるでしょう。
政治がもっと身近なものになればと思います。
チクスキネット議会のように、身近に感じられる機会が多くなるといいですよね。
添田町では、今夏、選挙があります。
チクスキの愛読者は多いと思いますが、そのうちどれだけの方が投票に行くのだろう!?
メニューの違いがわかりにくい、魅力がないと言われないよう、私達も変わらなければなりません。
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