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2014.09.18 UPDATEMATSUNAGA SEIGO

【松永誠剛】
1984年宮若市(旧宮田町)生まれ。 演奏家/ベース奏者/SHIKIORI管理人/宜野座村音楽交流際アーティスティックディレクター/David Matthews Asian Trio


「世界中どこで活動していても、自分や家族の最終的に帰る場所にしたかったのです」。世界25ヶ国のアーティストが訪れてライブを行う、宮若市(旧宮田町)芹田にある、築120年を越える古民家音楽ホール「SHIKIORI」の管理人である松永誠剛さん。代表である松永さん自身、世界で活動するベース演奏者であり、18歳の時にニューヨークに渡り、海外を周り、25歳の時にSHIKIORIの活動を始め、今年で5周年を迎えます。
なぜ海外から、宮若市の築120年を越える古民家に拠点を置こうと決断したのか。どんな想いをもって活動をされているのか。その理由は、松永さんの「音楽を前進させる」という情熱と、「地方都市の文化力をあげる」という想いにありました。


-宮若市にSHIKIORIを始めるに至った経緯を教えて下さい。

松永:2009年に、10年近く空き家同然だった古民家を引き継ぎ、この場所を活かそうと思い、大改装をして、「想(思)いが帰る庵(いおり)」との意味を込め、「想帰庵(しきおり)」と名付けました。元々SHIKIORIは創作の場で、音楽ライブをするために考えていませんでした。当初は、「桃源郷」のような場所にしたかったのですが、小さなライブをきっかけに、様々なご縁があり、音楽ホールとして各国のアーティストがライブをするようになりました。また、SHIKIORIを会場にするようになったのは、経費を削減でき、浮いた分を一流の音楽家を招く費用に充てられるという意味もあります。いまではみんなにとっての「桃源郷」になったのかなと思っています。

松永さんの活動拠点であり、世界的なジャズアーティストのライブも開催されるSHIKIORI


-始める際に、不安などはなかったのでしょうか。

松永:何か動くときに、プレゼンテーションをするためには、人に会わなければいけませんが、一度信頼関係ができたとこでは、インターネットでも、電話でも、リアルタイムのコミュニケーションができる時代なので、不安などは特にありませんでした。


-都市圏の方に行こうと考えた事はありますか。

松永:僕自身は東京に住んだ事はありませんが、どうせ行くなら都会の方へと思い、18歳のときにNYに行きました。都市はスタジオを借りたりするなど、何をするにも日常生活にかかるコストが高いです。余分なものをとにかく削れば削るほど、クリエイティブの活動やリスキーな活動に投資ができるようになります。SHIKIORIを拠点にしているのは、ここをクリエイティブの場所にしたかったからです。世の中と距離を置いて、この場所で充電してまたどこかへ行くように、最終的に自分や家族が帰る場所になればと考えています。結局、どこに住もうかは関係がなくて、自分にとって居心地がいいと思える場所に、自分が大切にしたい人と普遍的な価値を持つものに囲まれて生活がしたい。そして、古民家を拠点に変わらないものを探す旅を続けていきたいだけです。

SHIKIORI内の様子

-地方都市の音楽状況について教えて下さい。

松永:田舎に住むというのを、もう少し踏み込んでいいますと、音楽シーン(中心)にはいるつもりです。今年立ちあげた「SHIKIORI Recordings」から、CDをプレスリリースする際に、東京に住んでいる相方のプロデューサーが、文章の中にSHIKIORIの活性化と書かれてい て、すぐ訂正をしました。その言い方だと、まるでSHIKIORIが活性化してないみたいじゃないかと(笑)。僕はリスクをとって、東京の人より音楽を前 進させようとしている自信がある。ただSHIKIORIの存在は、地方都市の音楽シーンの活性化という表現はできます。SHIKIORIが活発に活動する ことによって、SHIKIORIがあるから、東京に行かなくてもいいのではと若手のアーティストが思うかもしれません。どこに住んでもワールドクラスの ミュージシャンと関係をもち、ワールドクラスの作品を発表すれば、場所は関係ありません。東京は経済的首都だと思いますが、文化的首都ではないと思いま す。経済的プレッシャーを感じながら創作活動はできないので、東京はそういう受け皿がないと感じています。ですので、東京も地方都市の一部にすぎないとい うことで、仕事してくれと、関係者には強くいいます (笑)。また、地方は自信がなく、新しいものに弱くて、飽きっぽいように思いますね。特に福岡に対して、「できれば本当は東京に行きたいのでしょ」という 風潮をたまに感じます。ですので、都心など関係なく、地方都市の文化力をあげ、それぞれ地方都市同士との繋がりが生まれていければ、おもしろくなると思い ます。


-SHIKIORIでライブをする海外のアーティストはどのようないきさつで呼んでいるのですか。

松永:自分がいいと思った人達を呼んでいます。あとはご縁があるかどうかです。海外のアーティストからみれば、日本は地図の端っこに描かれた東の果ての国であり、 来なくてもいいわけですよ。そんな日本の、さらに片田舎にあるSHIKIORIで何が出来るだろうかと。嬉しいのは、SHIKIORIで演奏したアーティ ストがこの場所に戻ってきてくれることです。

バティスト・トロティニョン氏来日時のジャム・セッション


-SHIKIORIの今後のビジョンを教えて下さい。

松永:SHIKIORIは今年5周年になります。気づけば、僕が音楽を始めた頃に憧れていた人たちに囲まれて仕事をしています。ニューヨークのような大都市にいなくても、地方にいても。自分が求め続けていれば、必要な出会いは得られます。そして、どんな場所でも成長を続けられると感じています。今後は、経済的プレッシャーより、政治的プレッシャーを感じながら曲を作り、ものを生み出していきたいですね。今年に入り、「SHIKIORI Recordings」を立ち上げたので、地方都市の音楽シーンの活性化、さらには日本の音楽シーンの発展に貢献していき、社会に対して発していければと思います。

WRITER PROFILE

WRITTEN BY:  ONO YOSHIAKI
1991年生まれ、宮若市在住。北九州市立大学で法律を学びながら、福津市津屋崎町のiPadアプリや鉱物と天然石のwebshop「crystal elementstone」の運営、NPO法人「宗像ライフセービンクラブ」で活動中。
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