ノスタルジックな通りに、新たな賑わいの明かりを灯す、憩いのコーヒースタンド
地元の人しか通らないような旧太蔵中区商店街の一方通行の道を進むと、今年の2月にオープンしたひっそりと佇む珈琲店。店内にはバーのような雰囲気のカウンター席が4つ。一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れる珈琲を中心に、珈琲豆の販売や軽食も取り扱う。気さくで飾らない人柄が魅力のオーナー・藤原さんは直方出身。人通りが少ないこの場所をなぜ選んだのかを問うと「前職の時に近くを通るくらいで実はほとんど宮若に縁はなかったのですが、ふとこの通りを歩いてみたときに、どこか昔ながらの港町のようなノスタルジックなムードを感じてここだ!と決めました。ほぼ直感です(笑)」。店頭に並ぶ珈琲豆は、コロンビアやホンジュラス産など浅煎り〜深煎りのものを常時3〜5種類。そのどれもが、久留米の珈琲豆焙煎所COFFEE COUNTYから藤原さんが厳選したもの。さらにドリンクメニューのなかでも「シロップの甘さが苦手」なことから研究を重ねて辿りついた、カシスジャムをインしたミルクコーヒーはここでしか飲めない名物メニューだ。ほかにも木・金曜はボリューム満点のサンドイッチ、不定期でドーナツの販売も行っており、来年にはアルコールの提供も予定しているそう。珈琲にとどまらない守備範囲の広さは「年齢や性別問わず、色んな方が気軽に足を運んでもらえるようなお店でありたい」との想いから。徐々にその知名度は地元に留まらず、市外からの来客も後を絶たない。「ここから、少しずつ活気溢れる通りになってくれたら」と藤原さん。直感的に描いた未来が、現実になる日も遠くなさそうだ。

INFO基本情報

名称 Nativeland coffee
(ネイティブランドコーヒー)
住所 〒823-0011 福岡県宮若市宮田4866 アクセス
休業日 火曜・祝日定休
営業時間 11:00〜19:00

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