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飯塚市・飯塚「CINEMA CLUB」＿繋がり、広がっていく『大人の社交場』

2023.12.16

飯塚の夜を落ち着いて楽しみたいときに、編集部一同も長年お世話になり続けているのがシネマクラブだ。今年で創業35周年を迎えた重厚感ある扉を開くと「いらっしゃい！待ってたよ〜」と店長の浩史さんが笑顔で迎えてくれた。落ち着いた店内。単独で伺うのは初めてだったので、バーの雰囲気に緊張するかと思っていたが、そんな不安は1秒もかからず浩史さんが明るく打ち消してくれる。

ウイスキーやカクテルも各種100以上取り揃えているのはもちろん、ノンアルコールも充実。「高いって思われがちやけど全然！2〜3,000円握りしめて来てもらっても飲めるよ！」と笑って話してくれる店主浩史さん。店内はカウンターに加え、ボックス席も完備。カウンターでお話をするのもよし、ボックス席で仲間達と楽しく過ごすのも格別。

「店のドアが開く瞬間を見るのが35年間毎日ほんとに楽しいね。長く続けていると、若い頃通ってくれてた常連さんが成長した子どもさんと一緒に飲みに来てくれたりするのがすごく嬉しいんよ」とあたたかい笑顔で教えてくれた。

バーテンダーになったきっかけは、福岡のバーで経験したアルバイト。店の楽しさを知り、飯塚に帰ってきて23歳のときにシネマクラブをオープンさせた。「ずっと変わらずここで店をやってると、久々に来た人も懐かしいって言ってくれるんよ。何度か移転も考えたことはあったけど今はもうずっとここがいいと思ってる。店を磨いていく感じやね」。話しながら鮮やかな手捌きで完成していくカクテル。初心者でも丁寧に、朗らかに種類や飲み方を教えてくれる。この日頂いたのはマティーニ。いい香りと爽やかな味わいに癒やされる。店内は活気もありながら、落ち着く居心地の良さに包まれていた。マティーニのジンは冷凍庫から登場。度数が高いと凍らずトロみがでて口当たりがまろやかになる、という知識も教えてもらいつつ、完成した途端立ち上る上品な香りに思わず頬が緩む。

ローストされたマカダミアナッツは専用の器具で割って食べると格別に美味しい。

奥さん手作りの焼き立てパンも人気を博している。お酒が止まらない。

「バーって聞くと敷居が高く感じられちゃうとこがあるでしょ？うちはそれを崩していきたいと思いよんよね。色んな人に来てもらって、話して、人と人が繋がる『大人の社交場』になっていきたいね！」あくまでもお酒はそのためのツール。と続けて教えてくれた。シネマクラブに訪れた人たちは浩史さんを架け橋に、夜な夜な新たな出会いや繋がりを生みだしている。その繋がりがこれからも飯塚を形作っていく。