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飯塚市・飯塚「元野木書店」_飯塚の学びと遊びを支える146年続くまちの書店。

2023.12.12

足軽武士として合戦に参加し、掲げていた旗がなくなり棒(元の木)だけを携えて帰ってきた―元野木姓の由来(一説)を楽しげに語ってくれたのは、7代目の元野木正比古さん。「かっこいいのかわるいのかわかりませんが(笑)。誰も傷つけず生き残ることは、今にも繋がる『らしさ』かもしれません」。


商店街のタウンマネージャーとしても活躍している、7代目の正比古さん。現在の店舗入口はコスモスコモン側のみになっている。

創業、明治10年。教科書販売を軸に、先々代の栄吉さんは郷土史の書籍を編纂・発行するなど単なる書店を超えた役割を果たしてきた。


店内は郷土史のコーナーや児童書コーナーが特に充実。学校のすぐそばにある書店として、創業以来、成人向けコーナーは設けていない。

正比古さんは倉庫だった2階をレンタルスペース兼カードショップとして生まれ変わらせたり、1階をダウンサイズして半分を賃貸化したり、移動本屋をはじめたりと地域の人々も嬉しい「三方良し」な取り組みを次々に実現。1階が半分になっても売上は変わらず、商店街の店舗スタイルとしても新しい可能性を示している。


2階「モトノキノウエ」。ポケカジムやボードゲームレンタル(1人500円)、フリースペース(大人1人500円)や著者トークイベントなど様々な形で利用できる。


移動本屋「モトノキノススメ」。出店するイベントごとに選書も変わる。

【元野木書店】
飯塚市飯塚18-3
0948-22-0048
10:00〜17:30
水曜日定休
Instagram@books_motonoki

この記事を書いた人

ババケンタ

チクスキ(推定)4代目編集長です。田川・猪国に暮らしています。長崎〜北九州〜岡山〜東京を経て田川に移住しました。学生時代は小倉競馬場がキャンパスの眼の前にあったにも関わらず、公営ギャンブルの類には一切手を出さなかったという強靭なメンタルを持ち合わせています。

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