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飯塚市・吉原町「喫茶 グラス・ムーン」_「朝はモーニング、夜はレコードの話をしよう。」

2024.01.11

「毎朝必ず来られるお客さんもいます。『ここに来ないと一日が始まらない』って」
店主・徹正さんが父から引き継いだボタン屋さんの半分のスペースで喫茶店を始めてから、今年で40年。
「最近は高校生の時に通ってくれてたお客さんが子どもを連れて来てくれることもあるんです」



8時にオープン、500円から楽しめるモーニングは吉原町の朝に欠かせない存在だ。元々はコーヒー専門店だったが、鉄板で焼き上げるナポリタンや、オムライス(ケチャップのかけ方がかわいい)、全9種のホットサンドなど、ランチタイムもお客さんで賑わう。


サラダ、ドリンクが付いてくる「ホットサンドセット」(750円)は全9種のフレーバー。写真は「ミンチとトマト」。


一番人気の「鉄板ナポリタン」(サラダ付700円)。鉄板で焦げ目がついた麺に卵と粉チーズを絡めて。

もちろんコーヒーへのこだわりも抜かりなく一杯一杯サイフォンコーヒーを目の前で淹れてもらえる。



「BGMはTPOに合わせて変えています。17時からはレコードをかけてるんです」
高校生の時から累計1000枚のレコードをコレクトしてきた徹正さん。
「70年代のロックが好きです。聴くのも好きなんですけど、デザインや質感、色々なギミックが仕掛けられていたり、ものとしての魅力がレコードにはありますよね」



長く聴き続けられるよう大切に保管しながら、月に2回ほどテーマを設けてセレクトした12枚のレコードを、店内右側の壁に飾る。「タバコを吸っている人が写っているジャケット」「メガネをかけているメンバーがいるバンド」など絶妙な切り口のテーマに、ラインナップを見てテーマ当てクイズを始める常連さんも。


ランチタイムが落ち着いた17時以降であれば、レコードを見せてもらえたり、徹正さんと音楽の話も。

店内を彩る絵画も、ギャラリー(店舗隣)を開くほどの美術コレクターである徹正さんの母・ルリ子さん(今年で94歳!)が月に一度セレクト。親子揃って好きなものをコレクトし続ける2人の周りは常に会話が絶えない。それを微笑ましく見守る妻・法子さん。赤い軒先を一歩踏み込めば、奥深く、そして温かい世界が広がっている。


右から店主・徹正さん、母・ルリ子さん、妻・法子さん。「常連さんも多いですが初めての方も大歓迎ですよ!」


アメリカの超マイナーバンドから名付けた「グラス・ムーン」。ロゴと音の響きが好きで付けたそう。


飯塚市吉原町1-6
0948-25-1735
8:00〜19:00
日曜日定休
Instagram:cafeglassmoon(お店)/70rockfan(レコード紹介)

この記事を書いた人

スーパー・ハッピー・フラワー

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