2026.03.04
チクスキ編集部、しゃべり始めました。──ラジオ番組「チクセキ」配信中!
by ババケンタ

「10年後も安心して暮らせる“医療によるまちづくり”がわたしたちの任務です。」
2016年から福岡県より「認知症医療センター」として任命されている「飯塚記念病院」。今回のチクスキホスピタルでは、飯塚記念病院副院長の豊永先生と認知症医療センター長である柴原先生に認知症の現状と認知症医療センターの取り組みについてお話を伺いました。
■ 今や社会的問題となっている認知症。2025年には700万人突破。
【豊永副院長】 現在も認知症の患者は増加の一途をたどっています。厚生労働省の発表によると2025年には認知症を患う人が700万人を超えるとされています。俗に「2025年問題」といわれているこの社会問題に対応する為には、都心部の病院だけではなく、地域レベルで認知症をしっかりとケアできる体制づくりが必要で、その基幹となる存在として当院は「認知症医療センター」に県から任命されています。

厚生労働省の調査によると加齢とともに認知症患者は増加し、95歳以上の約80%が罹患している。
■ 今一度、『認知症』とは?
【柴原センター長】 認知症の診断の際は、「日常生活と社会生活に支障をきたす状態かどうか」というのが一つのキーワードとなります。症状として、
①認知機能障害(もの忘れなど)
②行動・心理症状(幻覚・徘徊・物取られ妄想など)
③日常生活動作の障害(食事・買い物・服薬管理などができなくなる)ということが起こります。
認知症は、脳の認知機能の低下がゆっくりと進む「アルツハイマー病」と脳卒中などが要因となる「血管性認知症」が8割を占めます。いずれとも、たばこ・お酒・運動不足による筋肉量の低下・偏った食事などの生活習慣がリスクを高めることが分かっています。これらの生活習慣を改善することが認知症の予防へと繋がるのです。
■ 「認知症医療センター」としての活動
【柴原センター長】 当院は認知症医療センターとして、より多くの方が安心して過ごせる地域医療を目指しています。具体的に地域の介護施設やクリニックとの連結した体制づくり、一般の方向け・専門職向けに講演会を開き認知症についての正しい知識の普及に務めるなどの活動をしています。
【豊永副院長】 MRIによる認知症診断や入院中の認知症患者様が別の病を発症した際の内科治療など、精神科と内科の連携がとれることも当院の特徴です。また昨年度開院した「もの忘れ外来」や、精神科の急患受付、さらに予防のための栄養士による食事指導や理学療法士による運動指導など、充実した設備と専門スタッフが在籍しています。これからはもっと認知症の予防という側面も強めていきたいと思っています。今現在、認知症についてお悩みの方は、治療の第一歩として、早めに専門医にご相談下さい。
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