2026.03.04
チクスキ編集部、しゃべり始めました。──ラジオ番組「チクセキ」配信中!
by ババケンタ

「女性の専門医による女性泌尿器外来を開設いたしました」
■ はじめに
総合せき損センターは、脊髄・脊椎疾患の患者さんを診断・治療する病床数150の専門病院です。なかでも外傷に伴う脊髄損傷の患者さんに対して、急性期から回復期そして社会復帰まで一貫してサポート可能な医療体制を整えております。一方で、脊椎・脊髄由来の痛み(腰痛症など)やしびれに対する診断・治療を行う専門病院でもあり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの手術も年間800例程度行っており、日本でも有数の手術数の多い病院です。また十分なリハビリ環境を有することも当センターの特色の一つと言えます。泌尿器科では、これまで脊髄損傷に伴う排尿障害を主に診療して参りましたが、現在は脊髄に異常のない患者さんの排尿障害(男性:前立腺肥大症など、女性:過活動膀胱、膀胱炎、尿失禁、骨盤臓器脱など)の診断・治療も積極的に行っております。また今年7月から女性の泌尿器科専門医による女性泌尿器科外来を開設致しました。今回は、女性によくある排尿トラブルとしていくつかの代表的な疾患についてレポートします。
■ 膀胱炎
多くの女性が経験する病気で、約半数の方が生涯に一度は経験するといわれています。男性に比較して尿道が短いため細菌が入りやすいのが原因です。頻尿や排尿時の痛み、ひどい場合は血尿も伴います。抗菌薬による内服治療が有効ですが、繰り返す場合は他の病気が隠れていることもありますので、泌尿器科への受診をおすすめします。
■ 過活動膀胱 (OAB:Over Active Bladder)
最近は新聞・雑誌で取り上げられる機会が増えましたので、病名を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか? 具体的には「急に強い尿意が起きて我慢しにくい」というのが主な症状で、半数程度に尿失禁を伴います。我が国では40歳以上の男女全体で12%(8人に1人)、80歳以上では33%(3人に1人)の方にOAB症状があることが分かっており、比較的多くの方にみられる症状です。質問票(図1)で合計点数が3点以上かつ質問3が2点以上の場合、過活動膀胱の診断となります。内服薬による治療が可能ですのでお気軽にご相談下さい。なお留意点として、膀胱癌や結石などの他の重大な疾患が隠れており、その影響で過活動膀胱の症状を呈している場合もあります。気になる方はぜひ泌尿器科への受診をおすすめします。
■ 腹圧性尿失禁
妊娠・出産・加齢などにより、骨盤底を支えている筋肉や靭帯がダメージを受けると、咳をした時や立ち上がった時など腹圧がかかった際に尿が漏れることがあります。これが腹圧性尿失禁です。まずは内服薬による治療と骨盤底筋体操を行って効果を確認します(2〜3か月程度)。それでも効果が認められない場合はメッシュで尿道を支える手術(TOT手術)を検討します。重症の尿失禁の方、スポーツをされる方、副作用などで内服薬の継続が難しい方には、先に手術をお勧めする場合もあります。
■ 骨盤臓器脱
先程も触れましたが、女性の骨盤底は妊娠・出産・加齢で脆弱化します。その結果、膀胱・子宮・直腸などの骨盤内臓器を支えることができなくなり、膣から下垂してくるのが骨盤臓器脱です。膀胱が下垂すると「膀胱瘤」、子宮が下垂すると「子宮脱」、直腸が下垂すると「直腸瘤」という病名で呼ばれます。「夕方や入浴時に陰部にピンポン玉のような軟らかいものを触れる」、「何か挟まったような感じがする」などの症状が認められます。自然には治りませんので、治療には下垂した臓器を支えるための処置、あるいは手術が必要です。 いずれの疾患も「恥ずかしいから我慢しておこう」、「どこの科に受診すればよいかわからない」など悩みを抱えながら受診をためらっておられる方が多いと言われています。当院では女性の泌尿器科専門医による女性患者さんを対象とした女性泌尿器科外来を毎週木曜日午後に行っております。お気軽にご相談下さい。
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