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DOCTORS INTERVIEW VOL.149

2023.11.10

■ 歯周病とは

歯周病とは細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、 歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が 炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。
【思いあたる症状をチェックしましょう】
■ 全体
・口臭を指摘された、自分で気になる
・朝起きたら口の中がネバネバする
・歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
■ 歯肉の症状
・歯肉が赤く腫れてきた
・歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
・歯肉を押すと血や膿がでる
■ 歯の症状
・歯と歯の間に物が詰まりやすい
・歯が浮いたような気がする
・歯並びが変わったような気がする
・歯が揺れているような気がする

チェックが一つでもあれば早期のうちに、軽度のうちに治療を受けましょう。チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため、半年に一回は歯科検診を受けましょう。

■ 原因

お口の中にはおよそ400〜700種類の細菌が住んでいます。これらは普段はあまり悪いことをしませんが、ブラッシングが十分でなかったり、砂糖などを過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)といい、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢の中の細菌によって歯肉に炎症を引き起こしやがては歯を支えている骨を溶かしていく病気により結果的に歯を失う原因となります。歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石といわれる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことができません。 この歯石の中や周囲に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けています。

【次のことも歯周病を進行させる因子(リスクファクター)となります】
▢糖尿病 ▢喫煙 ▢不適合な被せ物や義歯 ▢歯ぎしり・くいしばり・かみしめ ▢ストレス ▢不規則な食習慣 ▢口で呼吸をすることが多い ▢全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)▢部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病が部分的に進行する) ▢両親が若い時から入れ歯だった ▢薬の長期服用 ▢免疫抑制剤を飲んでいるあるいは免疫低下の状態
このような方は歯周病になりやすい、あるいは進行が速い傾向があります。

■ 歯周病の治療方法

歯周病の原因は歯に付着した細菌の塊である 「歯垢」 であり、 歯垢を取り除かなければ、歯周病の進行を食い止めることはできません。 そこで治療は、おおもとの原因である歯垢や歯石を取り除く治療となります。 これは患者様自身が行う「セルフケア(ブラッシング)」と 歯科医院で行う専門的な「プロフェッショナルケア」がセットになっています。歯磨きをする道具は歯ブラシだけではありません。 歯と歯の間の部分は除去しにくいため、歯間ブラシやデンタルフロスという道具を使います。 ただし、歯周病を悪化させる原因は歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病などいろいろあるので、それらを改善することも大事なことです。原因である歯垢の除去および歯石の除去、歯の根の面の滑沢化、ぐらぐらする歯のかみ合わせの調整など、これらの治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く維持されれば定期健診にてメンテナンスに移行します。
ロは体にエネルギーを取り込む大切な入口です。 この入り口で、歯と歯肉は毎日働いています。手入れをせずに長持ちするものはありません。 生涯自分の歯を健康に保っていけるように、今日から歯周病予防を心がけていきましょう。
 

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