旧若宮町「宮若トレッジ」_行きと帰りで、 宮若が違って見える。
2024.07.24
正式名称「宮若市文化財収蔵・展示・交流センター」である宮若トレッジは、その名の通り文化財を「収蔵」し、「展示」することで、地域住民の「交流」を深める場として2年前に誕生。100年以上の歴史がある旧若宮西小学校をリノベーションして作られた廃校活用施設だ。「引き継いだばかりの頃は、学校から人だけがいなくなったような、備品やプリントなんかも残ってる状態で…片付けるところからのスタートでしたね」と学芸員の村方さん。元々は収蔵施設を予定していたが、せっかくなら人が立ち入れるような展示室を作ったり、ワークショップなど交流ができるような場所にしようと計画が膨らんでいった。

展示にのめりこめるよう工夫された導線やライティング。季節に合わせて定期的に展示内容も変わる。
展示室の目玉は日本屈指の装飾古墳として有名な国指定史跡「竹原古墳」のレプリカ。
車で5分走れば行けるほどのご近所に本物(常時公開中! 小窓から実物を覗くことができる。※休館 月曜日他)もあるのだが、3D測量で岩の配置や凹凸まで忠実に再現されたレプリカは本物さながら。「このレプリカ(壁画部分)は30年ほど前によかトピアで展示されてたもので。展示が終わっても宮若の人たちが大切に保管してくれてたお陰でお披露目できました」と村方さん。他にも宮若の歴史を小学生でも楽しく学べるようなパネルや構成で展示されている。
普段は立ち入ることはできないが、2階では集まった文化財の保存・整理作業も日々行われている。「一つ一つこうやって(写真右上)石包丁や土器の欠片を描き写していくんです。3000個くらい描いたらようやく色んなことがわかるようになってきます」と職員の舌間さん。

ピンピンに尖った鉛筆や使い込まれた練りゴムなど、リアルインディー・ジョーンズの机とその手仕事に見入ってしまった取材班一同。
取材中、歴史の話題になると格段に目をキラキラさせていた村方さん。「我々が立っているこの地面の下にはもっと知らないことが埋まっていて。それらを少しずつ明らかにすることで、宮若ってこんなに面白いところなんだよってことを伝えたいですね」。

わかりやすくクイズなど混ぜつつも、歴史に対する熱量たっぷりな村方さんのガイド付きだと、また違った印象のトレッジに。

実際の土器の作り方で器を作るワークショップも理科室だった場所で定期的に開催。当時のままの教室に大人も興奮!

さながら道の駅な売店「どろんこ西山」。店主兼トレッジ管理者の篠崎さんとおしゃべりしに来るお客さんも。

ここでしか買えない手作りお土産も愛おしいポイント。置物(500円)&提げ物(450円)。ちょっと心配になるほど良心的なプライス…

歴史を語る文化財はまさに「宝」(トレジャー)、そこに人々が集う「村」(ビレッジ)であり、「学び舎」(カレッジ)となるよう名付けられた「宮若トレッジ」。
宮若市宮永11-1
0949-52-1510
9:00〜17:00
月曜日(祝日の場合は翌平日) 年末年始 定休