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酒から入っても、惣菜から入っても、オアシス。本当は教えたくない良店「ぐらむきっちん 青栁酒店」

2024.09.16

「ついに見つかってしまったか…」そんな声が聞こえてきそうなほど、知る人ぞ知るお酒とお惣菜の名店。秘密のオアシスをばらしてしまうようで、常連さんには大変申し訳無いと頭を低くしながら執筆にあたっている。



蓮台寺の交差点を入って、しばらく進んだ左手に見える「独楽蔵」「寒北斗」の旗が目印。「もう100年くらい経ってると思います」。現店主・青栁泰臣さんで三代目を迎える「青栁酒店」は地域の酒屋として愛されてきた。地元のお酒からワインまでびっしり並ぶ瓶には、特徴やオススメの飲み方のメモがぶら下がっている。「私は主に焼酎を選んだり商品の発注などをしていて、日本酒のセレクトは妻がやっています」と泰臣さん。


酒屋と惣菜屋でそれぞれ入り口があるが、どちらの入り口から入ってもにっこり出迎えてくれる泰臣さん。

酒屋ゾーンから振り返ると、カウンターのお惣菜に囲まれた陽子さんがにっこり。「嫁いでくる前はそんなにお酒を飲む方ではなかったんですけど、寒北斗さんの蔵巡りに参加した時いただいた一杯で、こんなに美味しいんだ! って。衝撃でした」。お酒をきっかけにその製造工程で使われる「米麹」にも興味を持ち、調味料作りも始めた陽子さん。「子どもが生まれたことも大きなきっかけです。できるだけ安全なものを食べさせたくて」。そんな母としてのエネルギーを原動力に、図書館や講演会などに出向いて研究。やがて天然醸造や自家製発酵調味料の販売をはじめ、その使い方や美味しさを「味」で伝えるお惣菜屋「ぐらむきっちん」をオープンさせた。


テーブル席もあるが、カウンター席で陽子さんとおしゃべりしながらいただくのがやっぱりおすすめ。


鎮西の無農薬米に七分付きの黒米玄米を混ぜたご飯でいただく「今日の定食」1,000円。



ヴィレバンのポップくらい詳しいメモ付きの陽子さんセレクト調味料棚。


おでんやお肉に乗せていただく、自家製の「やみつきあじ味噌」500円。


「酒屋さんの作るお惣菜」として我々が期待することにもばっちり応えてくださるのが陽子さん。「麹は麹でもお酒作り用の米麹を使っているので、お酒のアテにもぴったりですよ」。お惣菜に合うお酒を選んでもらってその場で飲むも良し、お持ち帰りして晩酌するも良し。


「鶏レバーの寒北斗純米酒粕煮」1グラム3円〜。名前を聞くだけでもよだれが出てくる。


ブランデーを使った自家製プリンや玄米コーヒーなど、カフェ気分なメニューも。


酒屋&惣菜屋として確立されながらも、2人の間を行ったり来たりすることで得られる無二のエネルギーみなぎるその場所は、大日寺のオアシスであった。


〜Information〜

【ぐらむきっちん 青栁酒店】


飯塚市大日寺593-3
0948-22-1373
12:00〜18:00
日曜日、水曜日、第2・4土曜日定休
Instagram@gramkitchen
※席に限りがあるので、お待たせする場合がございます。

ぐらむきっちんのインスタでは、ご飯・ご飯・山・ご飯、くらいの割合で、店主・陽子さんが度々山に登っている様子が投稿されている。「山で採れたきくらげを入れてみました」とカウンターに並べられた「ゴーヤときくらげの空豆麹煮」(手前から2番目)。

この記事を書いた人

スーパー・ハッピー・フラワー

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