2026.03.04
チクスキ編集部、しゃべり始めました。──ラジオ番組「チクセキ」配信中!
by ババケンタ

「子どもの歯の怪我(歯が欠けた・折れた・抜けた)の対処と治療法について」
【怪我が増える時期と原因】
最近では以前と比べて、外傷が急に増えたというわけではありませんが、少なからず環境的な問題もあると思います。例えば家の中でも畳が少なくなり、フローリングになっていたりとか、外に出ても硬い素材で塗装されていたり、公園などでも硬いところが多いです。ちょっと転んだ拍子に前歯を打つという状況が少なくありません。乳歯の外傷は1歳から3歳ぐらいが多く、永久歯では7歳から9歳の時に多いです。1歳から3歳はつたい歩きや一人歩きができるようになりますが、よちよち歩きなどまだ歩行が安定しないため転びやすいという状況です。一方、小学校に通う学童期になると、行動がより活発になり、遊具や高いところからの転倒、友だちとのふざけ合いなどによる事故、スポーツや運動が活発にもなりますので、そういう意味でのスポーツ外傷が多くみられます。
乳歯の場合は周りの骨が柔らかいため、脱臼という歯がぐらぐらする状態、めり込んだり歯が動いたりなどが多くみられます。また永久歯でも生えたての場合はまだ歯の根がそれほど長くできていませんので、脱臼となる場合も多いです。乳歯が外傷を受けると、乳歯のすぐ下に永久歯が育っていますので、激しくめり込むなどかなりの力が加わっていると永久歯への影響も起こる可能性があります。乳歯の根がめり込んだりした場合、永久歯の歯胚という歯の芽の所に炎症が起こって、歯が白っぽくなったり茶色っぽくなったり、形成が悪くなるという歯の質の問題も出ることがあります。場合によっては、歯の芽が押されて生える方向がずれたりします。生える時期が遅いと思ったら、歯の方向がずれていたり、根っこに影響を受けて生える力が弱いなど、様々な影響の可能性がありますので、乳歯そのものだけでなく、次の永久歯が生えかわるまでは経過をみていく必要も出てきます。
乳歯も永久歯も打った時はそれほど重症ではないと思っても、しばらくたったら色が変わってくることもあります。歯の変色は神経を痛めた時にしばらくたって起こりますので、歯の外傷というのは、経過をみながら適切な処置が必要です。位置が変わらなくてもぐらぐらしたり、出血が見られる時は歯科医院を受診して下さい。
●歯が欠けた・折れた場合
歯を破折した場合は、それが歯の中央にある歯髄(神経)にまで及んでいるかどうかで、処置が変わってきます。少し欠けただけで、歯髄に影響がない場合は欠けた歯を接着したり、歯と同じような色をしたプラスチックの充填剤で、元の形に修復することが可能です。一方、歯が大きく折れてしまい、折れた面にピンク色の歯髄が見えていたり出血していたりしている場合は歯髄の治療をします。できるだけ早めの受診が大切になります。また破折した歯の破片は、修復でもとに戻せる場合もあるので、見つけた場合には持参しましょう。
●歯がぐらぐらしている場合
乳歯の生え変わりの時期で乳歯の根が溶け、もともとぐらついている状態であればほとんどの場合は処置の必要がありません。しかし生え変わりまでに時間がかかる乳歯や永久歯の場合は処置が必要です。ぐらついたりずれたり、めり込んだりした時は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。歯を元の位置に戻してから隣の歯に固定し歯茎や歯の根の組織が回復するのを待ちます。症状によって異なりますが、最低でも2週間から2ヶ月前後は固定しておく必要があり、その間は歯を安静にすることと清潔に保つことが必要です。
●歯が抜けてしまった場合
歯を強打すると完全に抜け落ちてしまうことがあります。この場合、条件によっては再植といって元に戻せる可能性があります。抜けた歯の根を乾燥させないように、歯牙保存液、牛乳(牛乳アレルギーの場合は絶対にしないでください)か生理食塩水に浸した状態にして早急に歯科医院へ受診しましょう。
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