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DOCTORS INTERVIEW VOL.50

2019.01.10

「10年先も安心して暮らせる医療による“まちづくり”」

 

●みなさんは『2025年問題』をご存知ですか?

団塊の世代が2025年頃には、75歳以上(後期高齢段階)に達し、介護・医療費などの社会保障費が急増。これに伴って認知症を羅患する方が2025年には全国で700万人を超えると厚生労働省が発表しました。この問題が俗に「2025年問題」と呼称されています。今号のチクスキホスピタルでは、2016年に「認知症医療センター」として福岡県から認可を受けている飯塚記念病院の豊永副院長、同院・柴原センター長に、認知症に対するこの町での対策などについて伺いました。

 

 

 

●今一度、『認知症』ってなに?

 【柴原センター長】 その人が認知症であるかないかの診断の際は、「日常生活と社会生活に支障をきたす状態かどうか」というのが一つのキーワードとなります。代表的な症状としては、
 ①認知機能障害(もの忘れなど)
 ②行動・心理症状(幻覚・徘徊・物取られ妄想など)
 ③日常生活動作の障害(食事・買い物・服薬管理などができなくなる)
という症状が起こります。認知症は脳の認知機能の低下がゆっくりと進む「アルツハイマー病」と、脳卒中などが要因となる「血管性認知症」が8割を占めます。いずれも、たばこ・お酒・運動不足・偏った食事などの生活習慣が認知症リスクを高めることがわかっており、糖尿病、高血圧、慢性腎臓病により将来の認知症発症が増加する事が報告されています。特に糖尿病の方は約2倍アルツハイマー型認知症を併発するリスクが高まります。糖尿病も根幹を辿ると生活習慣の乱れなどが原因となるケースが多いです。まずは禁煙・運動・バランスの取れた食事など生活習慣を改善することが認知症の予防やこれ以上進行をさせない為のとても大切な治療へと繋がるのです。

 

 

●40年後は、子どもより認知症の人の方が多い―。

 【豊永副院長】 生活習慣の乱れなどにより、糖尿病患者は年々増え続けています。福岡県久山町での研究では、このままのペースで糖尿病患者が増加する場合、2060年には認知症の方が1

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