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創業90年、田川が誇る酒屋さんの新展開|味の番頭 田蔵

2026.09.14

この記事はチクスキ279・280号「エリア特集 田川市 伊田」(2025年2月・3月発行)に掲載したものです。店舗情報・営業時間・価格などは取材時点の内容です。

創業から90年余、田川で愛され続ける酒屋さん「味の番頭 田蔵」。



食雑貨も扱うほか、カフェ、アンティークショップを併設しています。2年前の「餅は餅屋、酒は酒屋」特集ぶりに田蔵へ伺うと、なんだか雰囲気やお酒の並びが変わっている……? 



さらに店舗の奥にはスペースが広がり、雑貨やアンティークが並び、2階にも上がれて、数種類ある甘酒ラテも新感覚で美味しくて——情報量がすごいことになっていました。
 

90年の歴史と、世代をまたぐバトン

「少しずつスペースを拡大していて、ほとんど建物の全体を使えるようになったんです。暖かくなったら、奥のテラスも気持ちいいですよ」。そう優しく教えてくれたのは、弊誌の創刊期からお世話になっている、代表の田中文子さん。



田蔵は文子さんの祖父が約90年前に創業し、いまの場所で開店したのが28年ほど前。戦後まもなく建てられた民家を、文子さんご夫妻が二人三脚で手を入れ、お店をつくりあげてきました。


「夫が去年亡くなって……しばらくどうしようかと考えていたのですが、ここでお店をはじめた頃は2歳だった息子が東京から帰ってきてくれて、店長をしています」。


お酒のラインナップや雰囲気が変わったように感じたのは、4代目である雄大さん・経子さんご夫妻によるところが大きいそうです。現在はお二人が中心となって、お酒の仕入れや販売を行っています。

お酒への愛に満ちたレコメンド

ワイン一本ずつに掲げられた手書き文だけでも、熱量が伝わってきます。


「焼酎だと、天狗櫻をつくっている鹿児島の〈白石酒造〉さん。先日も手伝いに行かせてもらったのですが、原料である芋の畑作りから酒造が行っていて、無農薬だけでなく、焼酎づくりも全て無添加。味わいもパワフルで、群を抜いています。その真向かいにある〈大和桜〉さんもまた違った尖り方で……」。

といったように
雄大さんに話を聞くと「全部それください!」となるような、的確かつお酒(&作り手)愛に満ちたレコメンドをしてくれます。



最も顕著にラインナップが拡充しているのがワインで、そのほとんどが「美味しいから自ずと」ナチュラルワイン。1本ずつ手書きのタグが掲げられ、〈アレクサンドル・バン〉も扱っています。
日本酒は〈寒北斗〉をはじめ、大川の〈若波酒造〉、久留米の〈山の壽〉など、福岡県内の酒蔵が中心。


雄大さんのイチ推しは〈天狗櫻〉の新焼酎で、レジ横にはクラフトジンが並ぶ一角も。


田川産の米を100%使用した純米甘酒「みんなの甘酒(1本950円)」などオリジナル商品も販売しており、パッケージだけで心を掴まれるクラフトビールも多数揃います。

長い歴史の中でも、新しい光を放つ

雄大さんは都内のワイナリーやレストランで働いていた経験があり、さらに東京時代からミュージシャンとの二足の草鞋で、現在も都内でライブ活動などを行っています。文子さん曰く「釣りと音楽が大好きなところも、夫とほぼ同じ」だそうで、そんな雄大さんが田蔵に新たな風を吹かせていることも感慨深いものがあります。


田蔵の新聞『タクライズム(これがまた素敵!)』には「食べ物に旬があるように、お酒にも旬があります」と力強く書かれています。お店もずっとそこにあるようで、中身は日々、生まれ変わっている。長い歴史の中でも新しい光を放つ今の田蔵に、ぜひ訪れてみてください。
 




※※編集部追記※※
2026年4月より、田蔵のカフェ&バースペースでは「お手紙喫茶 tetone」がオープン!
珈琲とおやつを楽しみつつ、お手紙を書いたりとゆっくり過ごせるお店で
催しもよく開催されているので、ぜひインスタをチェックしてみてください!

お手紙喫茶 tetone(Instagram)



<ショップデータ>

店名/味の番頭 田蔵
住所/田川市番田町1-7
電話/0947-45-6961
営業/10:00〜18:00(日曜17時まで)
定休/月曜
Instagram/@takura.ajinobanto

この記事を書いた人

ババケンタ

チクスキ(推定)4代目編集長です。田川・猪国に暮らしています。長崎〜北九州〜岡山〜東京を経て田川に移住しました。学生時代は小倉競馬場がキャンパスの眼の前にあったにも関わらず、公営ギャンブルの類には一切手を出さなかったという強靭なメンタルを持ち合わせています。

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