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覇薇可否道

2021.10.07

創業者から受け継いだもの、それは、珈琲をおいしくするためのすべて。

 

「覇薇可否道」飯塚の方ならその名を知らぬ者はいない名喫茶。

旧店舗の柏の森から、現在の秋松に移転して9年目。その歴史は古く、創業は1974年(昭和49年)に遡る。

 

「珈琲のことなら、何でもとことんこだわる人でした」父であり創業者の先代を語るのは、焙煎歴25年、現マスターの原さん。

「父には10年焼いたら一人前と言われ、ひたすら焙煎機を回し続けました」

300gを1万セットという耳を疑うオーダーが入ったこともあったとか。

 

「日記はつけないけど、焙煎ノートだけは習慣になりましたね」

窯の温度はもちろん、天気、気温、湿度、豆の硬さ、水分量など、あらゆるデータを蓄積し、その日のベストな焙煎を組み立てる。

イメージは「均等に火が通るように、ふんわりと煎る」

 

先代のこだわりは抽出にも及び、覇薇オリジナル銅製ドリッパーとポッドを開発。

一杯のコーヒーの最適解を導き出すため、並々ならぬ情熱が注がれた道具は、今も現役で使用されている。

 

まずは、看板とも言えるマイルドブレンドを味わってほしい。

注文を受けてから豆を挽き、ネルドリップで丁寧に淹れるコーヒーは、エレガントな香りで、酸味・甘味・香ばしさが渾然一体となって口の中に広がる。

喉に留まることなくストンと落ちる感覚は、上質でクリア。ブレンド珈琲の概念を再構築させられるその味わいに、日々の技術の研鑽を感じずにはいられない。

 

どうしてそこまでこだわるのか?

「私が、一番おいしいと思える珈琲を飲みたいだけ」とマスターは笑う。

だが、季節に応じてブレンドの配合を調整し、いつも変わらぬテイストを保つのは、長年この味を求めてくるお客様のため。約半世紀続く歴史がそれを物語っている。

●豆の販売は、シングル15種、ブレンド2種(540円〜/100g〜)、お手軽なドリップバッグ108円(20種)●コーヒー1杯550円〜

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