PICK UP最新記事

DOCTORS INTERVIEW VOL.83

2022.02.08

自動車運転と認知症について考えてみませんか?

●福岡県内の交通事故の死者が6年ぶりに増加しました

福岡県警は、県内で2021年に発生した交通事故の死者が101人(速報値 ※2022年1月4日時点)だったと発表しました。統計が残る1946年以降で最少だった2020年(91人)から10人増え、死者数は6年ぶりに増加に転じました。高齢者の方々の運転にまつわる事故も増加しており、昨年には大阪府で89歳の男性ドライバーの車が暴走し、1人が死亡、2人が重症を負った痛ましい事故が発生。しかし、この事件だけでなく福岡県内でも高齢者ドライバーによる事故が発生しています。ご自身やご家族のまわりでも運転のことでお困りの方はいないでしょうか?


●75歳以上のドライバーは認知機能検査が義務づけられています

70歳以上のドライバーは以前から免許更新時に高齢者講習が実施されていますが、2017年3月より道路交通法が改正され、75歳以上の方には運転免許更新時に認知機能検査が義務づけられました。検査結果は「認知症のおそれあり」「認知機能低下のおそれあり」「認知機能低下のおそれなし」の3つに分類され「認知症のおそれあり」と判断された方は、臨時適性検査または医師の診断を受け認知症と診断されると運転免許証の取消または停止の対象となります。


●今年より運転技能検査(実車試験)が導入されます

2022年より、道路交通法が改正され、運転技能検査(実車試験)が導入されます。これは、75歳以上で一定の交通違反歴がある者は、運転免許証を更新する際に実際に車を運転して能力を確かめる運転技能検査が義務づけられます。この検査は、更新期限の6ヶ月前から繰り返し受検することができますが、不合格の場合は運転免許証を更新することはできません。運転技能検査の対象とならない高齢運転者には、実車指導をして運転技能を評価することとなります。 ※一定の交通違反歴には、信号無視や過度のスピード超過などの違反歴や交通事故歴などが想定されています。


●困ったときの相談窓口

自動車運転と認知症の事で困ったときは、「福岡県認知症医療センター」の指定を受けている飯塚記念病院へご相談ください。当院を含めて、県内に16か所「福岡県認知症医療センター」はありますので、最寄りのセンターまでご相談ください。また、電話で相談ができる都道府県警察の安全運転相談ダイヤル(#8080)もあるので、心配なときは専門機関へご相談下さい。


●最後に 〜認知症の検査と予防〜

現在も認知症の患者は増加の一途を辿っています。厚生労働省の発表によると2025年には認知症を患う人が700万人も超えるとされています。これを機会に、もの忘れについて、専門医に相談してみませんか?


当院では、MRIを完備しており、認知症の早期診断やその他の脳の病気との鑑別がスムーズに行える体制を整えております。認知症と腎臓病は普段の生活習慣を見直すことで予防できます。
その他に、認知症予防のポイントとして、①栄養 ②社会参加 ③運動などが効果的であると言われています。

■認知症や認知症の予防について詳しくお知りになりたい方は、『飯塚記念病院 福岡県認知症医療センター』のホームページをご覧ください。

この記事を書いた人

CHIKUSKI STAFF

CHIKUSKI WEB運営スタッフです。特集・イベント情報、紙面のリリースに関するお知らせなどを配信。

RANKING最新記事