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DOCTORS INTERVIEW VOL.17

2016.04.07

おおた歯科・小児歯科

國本 俊雄 先生

「歯周病の原因を知り、適切な予防とメンテナンスを」

 

【歯周病とは】
歯と歯ぐき(歯肉)のすきま(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう病気を歯周病といいます。 むし歯と異なり痛みが出ないことの方が多いのですが、気づかないうちに進行し歯肉からの出血などが起こった後、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。歯を失う80%以上の原因は歯周病もしくは、むし歯によるものです。
むし歯は歯が細菌の作り出す酸によって溶かされ穴があく病気ですが、歯周病は歯そのものではなく、歯を支える歯ぐきや歯槽骨を壊す病気です。
歯周病の直接の原因は、歯磨きが十分でない時に歯の周りに着く汚れであるプラークに含まれる細菌です。したがって歯磨きの良くない人に歯周病は起こりやすくなります。
しかし、こういった直接的な原因のほかにも、歯周病には歯周病を発症させ、悪化させる様々な因子があることが分かっています。

 

【歯周病と糖尿病】
歯周病と糖尿病はともに代表的な生活習慣病で、生活習慣要因として食生活や禁煙に関与します。糖尿病は喫煙と並んで歯周病の二大危険因子であり、一方歯周病は三大合併症といわれる腎症、網膜症、神経症に次いで第6番目の糖尿病合併症でもあり、両者は密接な相互関係にあります。
歯周病の発症や進行には、遺伝的因子や環境的因子に加えて、からだの抵抗性が大きく関与しています。したがって糖尿病により、体を守る免疫力の低下があると、より歯周病になりやすく進行しやすく重症化していきます。 しかしながら、逆に慢性炎症の歯周病に対する適切な治療を行うことにより、糖尿病の血糖コントロールが好転し、改善がみられることも明らかになってきています。

 

 

【歯周病と喫煙】
喫煙は歯周病の二大危険因子のひとつで、喫煙もまた歯周病とは密接に関連しています。喫煙は癌・心臓病などの循環器疾患・呼吸器疾患などの多くの病気の原因であることがよく知られています。一方でタバコ煙の入り口となる消化器としての口腔、特に歯肉を含めた歯周組織は、直接その影響を受けることになります。すなわち一酸化炭素やニコチンなどにより、免疫能に影響し歯周病の抵抗力や治療に悪影響を及ぼします。その結果、喫煙者では歯周病が進行し治療しても、反応が悪く予後不良になります。

 

【予防とメンテナンス】
歯周病予防の基本は、歯垢がつかないように毎日の歯磨きをすることです。しかし、それと同時に生活習慣を含めた全身の健康管理を見直す必要もあります。
すでに歯周病になった場合は早期発見早期治療が大切です。歯科医院でもっと専門的に歯の清掃をしたり噛み合わせの調整を行います。重度の場合には歯ぐきの手術が必要なこともあります。
歯周治療は、いったん終わったとしても容易に再発する病気なので、定期的な管理がとても重要です。

 

 

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