PICK UP最新記事

筑豊でartする #14「廃校で開催する個展『忍者』 ポッポコピー」

2024.09.10

筑豊でartする。筑豊には昔から多くのartが存在しています。このコーナーでは、筑豊地域のアーティストが集ったNPO法人アーツトンネルが独自の視点で、筑豊にあるartを紹介していきます。


筑豊でartする #14

廃校で開催する個展『忍者』

ポッポコピー



誰かをびっくりさせたい


シンプルな線で描かれたイラスト、メッセージを掴み取れない独特な言葉、ポッポコピーさんの作品は、一度知ってしまうと気になってしまう。理由はわからない。有名アーティストのTシャツ、新刊の表紙、商品のパッケージなど、彼女のイラストは、媒体に関わらず強烈な存在感を放っている。彼女に作品について尋ねると「言葉では説明できないが、びっくりさせたいなって気持ちは、昔からあるかもしれない」と高校時代の行事で、友人たちと一緒に自分たちの教室全体を装飾したエピソードを話してくれた。


勉強・写真・アート・音楽

ポッポコピーさんは大学で写真を学んだ。彼女が芸術系の大学に進学したのは、高校時代に経験した勉強合宿で「もう勉強したくない」と思ったことがきっかけなのだそう。大学卒業後、artと音楽の活動を開始。働きながら活動していた彼女は、ある日の仕事帰りにこう思った。「もうタイムカードを押したくない」そして、自分で作った物を売って生活することを決意し、当時読んでいた、Tシャツを売って生きていく方法が書かれた本を参考にして、Tシャツやグッズを音楽ライブ会場の物販で売り始めた。


出会いでつながる

ポッポコピーさんがライブ会場でTシャツを販売していたとき、若い4人組の女の子たちから声をかけられた。彼女たちは「NEOかわいい」というコンセプトを掲げ、その数年後、北米ツアーを成功させるバンドCHAI(チャイ)だった。ポッポコピーさんのグッズを買った4人は、その後、マネージャーを通じて、彼女にオリジナルのバンドTシャツの制作を依頼。のちに、彼女はその他のCHAIオリジナルグッズのイラストも手掛けた。CHAIについては、彼女の活躍の一例に過ぎない。彼女の作品は、出会った人の心を鷲掴みにする。そして、その出会いは連鎖する。止まる気配はない。


筑豊での個展は初めて

9月14日(土)からアーツトンネルギャラリーで始まる展覧会「忍者」は、福岡市を拠点に活動するポッポコピーさんにとって、筑豊で初めての個展となる。タイトルの「忍者」は会場の「いいかねPalette」が元小学校であることからインスピレーションを受けたのだそう。天井裏や廊下、階段の下など、確かに廃校には忍者が隠れていそうな場所がたくさんある。「田川といえば炭鉱とヤンキーですかね」田川の印象を尋ねるとそう答えてくれたポッポコピーさん。本展では、イラストだけでなく、立体作品も展示される予定。どんな作品で筑豊の人たちをびっくりさせてくれるだろうか。



【PROFILE】

ポッポコピー


2000年 インスタレーション展示をはじめる
2010年 Tシャツブランド POP●COPYをはじめる


 

この記事を書いた人

NPO法人 アーツトンネル

アーツトンネルは、筑豊にアーティストの拠点を作り、新たな文化が生まれ、育っていくような場所を目指したNPO法人です。美術家や写真家、振付家などの肩書きを持つ11人で構成されています。ホームページはこちら

RANKING最新記事