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DOCTORS INTERVIEW VOL.91

2022.10.06

「歯の病気は生活習慣病の入り口」 

●歯周病と生活習慣病  
歯が抜けるのは老化現象のひとつ…とそんな風に思いがちですが、歯が抜ける原因はむし歯と歯周病にあります。このうち歯周病は歯を支えている歯肉やあごの骨が徐々に破壊されていく病気です。いまや40代以上の約8割が歯周病菌に感染していると言われていますが、痛みなど自覚症状がほとんどなく、気づいた時はすでに歯がグラグラするということも少なくないようです。さらに厄介なのが、歯周病が歯以外の疾患に大きく関係していることです。糖尿病・狭心症・動脈硬化など様々な疾患と歯周病との関係が指摘されているのです。では、なぜ歯周病になると生活習慣病をはじめとした病気になるのでしょうか。歯周病になると噛む機能が低下し、きちんと噛まずにものを食べるようになってしまいます。すると、食事をしても満足感が得にくくなってしまいます。それでついつい食べ過ぎてしまうようになり、それが肥満を招き、結果生活習慣病のリスクを上げてしまうことになるのです。また、歯周病の原因である歯周病菌は血管に入ると血糖値をコントロールするインスリンの働きを悪くさせることもわかっています。糖尿病の人は重症化させないためにも歯周病対策が大切です。

 

●あなたの歯周病チェック
◎歯茎が赤く腫れている
◎歯茎を押すと白い膿が出ることがある
◎口臭が気になる
◎朝起きたとき、口の中がネバネバする
◎歯磨きすると血が出る ◎歯茎の痩せが気になる
◎歯の間に隙間ができ、ものが詰まりやすい
◎歯が浮いたような感じがする
◎指で触るとグラグラする
上の条件に3個以上当てはまる場合、歯周病が進行している可能性があります。できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。1〜2個当てはまる場合も歯周病の可能性があるので、歯磨きの仕方を見直し、歯科医院で早めにチェックを受けることをお勧めします。 

 

 

「健康のために大切な歯科検診の重要性」

●生活習慣の改善で歯周病が予防できる  
.歯周病は口腔内の環境だけでなく、生活習慣と密接に関わっている病気です。予防のためにもまず生活習慣を見直しましょう。食生活では栄養バランスのとれたものをよく噛んで食べるように心がけます。喫煙・睡眠不足・ストレスも歯周病の因子であり、なかでも喫煙は最大のリスク。予防のためには禁煙が欠かせません。もちろん口腔ケアの基本は歯磨きです。寝る前はもちろん、毎食後の歯磨きも忘れずにしましょう。一人ずつ歯並びや口腔内の状態は違いますから、自分に合った歯磨き方法で正しく歯磨きをするのも大事です。磨き残しがないか、定期的な歯科検診でチェックしてもらいましょう。歯科検診は口腔がんの発見にも役立つので、歯に異常がなくても習慣づけたいものです。様々な疾患と結びついている歯周病。今まで痛くならないと歯科医院へ行かなかった方も、これからは体全体をケアする意味でも歯の状態に気を配りましょう。肥満やすでに糖尿病を患っている場合は、歯周病が発症・悪化するリスクが高いのでより注意が必要です。いつまでも健康でいるためには「歯も重要な鍵を握っている」ことをぜひ知っておいてください。 これからは人生100年時代といわれています。より多くの歯を保つのは大事なことですが、それだけにとらわれるのではなく、自ら進んで歯科疾患の予防・早期発見・早期治療など歯とお口の健康づくりに取り組むとともに乳幼児期から高齢期までのライフステージごとの特性を踏まえた、生涯を通じて切れ目のない歯とお口の健康づくりが大事になってきます。そのためには日頃から歯科の定期検診を受け、オーラルフレイル予防を含めた年齢に合った指導を受けていくことをお勧めします。

院内では感染症対策を行っています。

ルミエール穂波店様目の前。レンガの外観が目印。

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