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山田と共に120年。変わらない伝統の味|山田饅頭本舗

2023.11.09

この記事はチクスキ265号「エリア特集 嘉麻市・山田」(2023年11月発行)に掲載したものです。店舗情報・営業時間・価格などは取材時点の内容です。

明治36年に創業し、昔ながらの製法と味で愛され続ける、通称「山まん」こと山田饅頭。「山田といえば…」で最も名前が挙がるお店。1日に2,000〜3,000個を製造し、本店と飯塚店、ハローデイや道の駅などでも販売。筑豊が誇る銘菓だ。
ボタ山に見立てたフォルムと心がほどけるような優しい味わいが特徴だが、その真髄は「ずっと変わらないこと」と「地域との関わり」にある。



ボタ山のようなフォルムは、生地にたっぷりと卵黄が入る独自の配合比率と焼き上げの熱によって生まれる。中は白餡に卵黄を入れた黄身餡。



「山田饅頭は、地域の皆さんに育ててもらった、の一言に尽きます」と4代目の財津仁志さん。「観光地ではなく、交通アクセスも乏しい田舎で、日持ちのしない饅頭のお店が商売を続けさせてもらえるのは奇跡的なこと。山田の方々が営業部長のようにおいしいよ!食べてみて! と広め続けてくださっているおかげなんです」。



創業時から配合や製法を変えず、保存料・添加物も一切使わない。素朴な見た目で、賞味期限は5日間。手土産としては不器用な「変わらなさ」が、時代を重ねるごとにかけがえのない個性になっている。



包餡機の導入により効率化されているが、習得に3年以上を要する手仕事の職人技が原点。原料の配分はその日の気温や湿度にあわせて見極めている。

「毎日作って、新鮮なうちに食べていただく。作りたての美味しさが、他のお饅頭にはない魅力だと思います」と財津さん。包餡機の導入や新名物のチーズケーキ開発、飯塚店の新設、パンストックとのコラボなど年々新しい取り組みを手掛けつつ、年に一度の「山まん祭り」や「ブギウギ祭り」、毎月1日の「朔日参り」など地域の活動も積極的に関わっている。


朔日参り限定のお菓子を販売。射手引神社で毎月1日、朝5時〜朔日(ついたち)参りへ訪れる人々に向けて、山田饅頭では月ごとの朔日菓子をつくり、販売している。限定のお菓子目当てで早起きしてお参りするのもまた良し。


パティシエ(洋菓子職人)でもある財津さんが手掛けた抹茶チーズケーキ「和(なごみ)」。


「18年前、継いだ当初は特に大変だったのですが、山田の皆さんが『継いでくれたとね、よかったぁ〜』と本当に喜んでくださって。シャッターが閉まって、一軒ずつお店がなくなっていく中、山田饅頭が続いて良かったと。その声が当初から今も心の支えで、地域全体をより良くしていくことが恩返しであり役割だと思っています」。



本店には焼き立ての山田饅頭の他、季節ごとの和菓子も並ぶ。
山田饅頭は1個100円。 全国発送もできる。


嘉麻市上山田1405
0948-52-0059
10:00〜18:00
日曜日定休
Instagram@yamada_manju
ショップページはこちら

CHIKUHO LOCAL AREA GUIDE BOOK
▶ 嘉麻市 山田ってどんなエリア?
このエリアの記事とお店を、まとめて見られます。

この記事を書いた人

ババケンタ

チクスキ(推定)4代目編集長です。田川・猪国に暮らしています。長崎〜北九州〜岡山〜東京を経て田川に移住しました。学生時代は小倉競馬場がキャンパスの眼の前にあったにも関わらず、公営ギャンブルの類には一切手を出さなかったという強靭なメンタルを持ち合わせています。

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