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850年の伝統を未来へ。福岡・香春町「鎮西鶴岡流鏑馬」がクラファンに挑戦中!

2025.08.28

福岡県田川郡・香春町。三つの山がそびえる町のシンボル「香春岳」の麓で、850年もの歴史を紡いできた神事があります。
その名は「鎮西鶴岡流鏑馬(ちんぜい つるがおか やぶさめ)」。人馬一体となり、疾走する馬の背から的を射抜く勇壮な姿は、古来より五穀豊穣を願う祈りの場として、地域の暮らしを支えてきました。

しかし、近年は過疎化や担い手不足により存続が危ぶまれ、昨年はついに開催が途絶える事態に。850年の歴史の中でも前例のない出来事でした。

こうした危機を前に、地元有志による「鎮西鶴岡流鏑馬保存会」が結成され、伝統復活に向けた動きが始まっています。その取り組みの一環として、現在クラウドファンディングが実施されています。


 

源為朝ゆかりの神事


流鏑馬が行われるのは、中津原の鶴岡八幡神社。源為朝(鎮西八郎)がこの地に神社を勧請したと伝わり、「鎮西鶴岡流鏑馬」と呼ばれるようになりました。
神事の中心にあるのは、五穀豊穣への祈り。「三つの的をすべて射抜ければ、その年は米が豊作になる」と信じられ、地域の暮らしや農業と結びついた文化として続けられてきました。

五感を揺さぶる迫力!流鏑馬の一日


流鏑馬が行われる「陣道」は細い一本道。観客のすぐ前を元競走馬が時速60キロで駆け抜けるため、轟音や風圧まで体感できます。
騎手はその背で両手を離し、A4ほどの的を次々に射抜く――神業のような技術に歓声が沸き上がります。

注目すべきは、プロの騎手だけでなく地元の人々も担い手となってきた点です。地域の人々自身が「自分ごと」として神事を支えてきたことがわかります。
参照:カワラカケル「鶴岡八幡 流鏑馬祭り」


 

保存会の挑戦とクラウドファンディング


昨年の中止をきっかけに設立された保存会は、「復活」と「次世代への継承」を掲げています。資金調達だけでなく、多くの人に存在を知ってもらうための手段としてクラウドファンディングを選んだのだそうです。

現在、目標金額300万円に対し、達成率は15〜18%。支援者は81人、募集は残り19日となっています(記事執筆時点)。
詳細はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて確認できます!
👉 プロジェクトページはこちら

地域文化をどう未来へつなぐか


観光資源として消費される行事も多い中で、香春町の流鏑馬は今も地域の信仰と暮らしに根差した「生きた文化」です。
香春町は移住促進の動きも盛んで、毎週のようにイベントが行われていたり、本屋さんが新たにオープンしていたりと大注目の地域。
ぜひ応援しましょう〜!

この記事を書いた人

CHIKUSKI WEB 編集部

CHIKUSKI WEB編集部です!筑豊エリア内の気になる情報を掘り下げて、お届けしています。

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