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DOCTORS INTERVIEW VOL.8

2015.07.10

●「精神科」ってどんなところ?  

「精神科」というと、どのようなイメージを抱かれているでしょうか?「暗い」、「閉鎖的」、「怖い」、「治らない病気」…など、マイナスのイメージを抱いている方が多いのではないかと思います。  近年、ストレス社会と言われる現代社会の中で、心の不調を感じている人は増えています。働いている人だけでなく、就職先が見つからず働けない、子育てをしている女性、高齢で生活に不自由がある、学校に行けない…など、さまざまな環境にある人の多くが何かしら悩み、心を病んでいることがたくさんあります。  精神科では、そのような心の不調を感じている方に対し、まずは話を聞き、何が問題であるかを一緒に考え、必要があればお薬などを処方するという治療をしていきます。最近は、明るい雰囲気の病院も増えていますし、すぐに精神疾患の病名がつくわけでもなく、必ずしもお薬や入院という方法をとるわけではありません。  まずはちょっとした悩みでも気軽に相談していただきたいと思っています。話をするだけで解決することもあります。お薬などの治療が必要である場合、よくご本人やご家族と話し合って治療方針を決めていきます。  診療を行う上で、相談に来られた方にとって、どうすることが最善の方法なのか、マニュアル通りではなく、その方の話をしっかりと聞き、真剣に向き合うことで、一人ひとりに合わせた答えを導きだしていくことが大切だと考えています。

 

●心の不調とは?  

心の不調を感じるということは、性格のせい、精神力が弱い、根性がない、というわけではありません。誰にでも起こりうることです。心の不調は、身体の不調を起こすこともあります。また、自分で気付かないこともあります。  例えば、心の不調でみられやすいのは、なんだかやる気がしない、何をするにも億劫だ、イライラしやすい、緊張しやすい、集中できない、忘れっぽい、今まで楽しかったことが楽しくない、涙もろい、などがあります。  心の不調が身体の不調を引き起こすと、眠れない(寝付きが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、熟睡感がない)、頭が重い、頭痛がする、動悸がする、食欲がない、便秘・下痢をしやすい、などの症状が出ます。  ちょっと最近疲れてるのかな…と思って、そのまま過ごした場合、それが自然に良くなれば問題ありませんが、長く続いてなかなか良くならない、そのようなときは、その不調が自分で思っているよりも深刻である場合もあります。うつ病などの病気が隠れている場合もあります。  先ほど述べた不調を感じて不安に思ったら、早めに相談してください。心の病は、早めに治療することで治ることが多いものです。症状が深刻化する前に、解決することが大切です。

 

●夏にみられやすい心の不調  

「季節性うつ病」というものがあります。一般に言ううつ病とは少し違って、その人の気質やストレスが原因となるものではありません。ある時期になると発症し、季節が変わると自然に治るという特徴があります。季節性うつ病が起こりやすいのは、冬で「冬季うつ病」と言われますが、夏に起こる「夏季うつ病」というものもあります。  「冬季うつ病」は、寒くなってくる10月から3月頃に出現しやすく、代表的な症状としては、抑うつ気分、食欲増進、過眠です。原因としては、日照時間が減ることで脳内ホルモンが影響を受けるためであり、できるだけ日光をたくさん浴びると改善すると言われています。  一方、「夏季うつ病」は5月から9月頃に出現しやすく、抑うつ気分、食欲不振、不眠です。抑うつ気分は冬季うつ病と共通してみられますが、あとの症状は冬季うつ病と逆の症状です。「夏バテ」と似ていますが、「抑うつ気分」があるかないかで区別します。原因は、暑さと温度差と言われています。暑さ対策は必要ですが、エアコンの使い過ぎは過度の温度差の原因になるので、水分補給や運動は朝方か夕方にするなどの対策が必要です。  まずは、自分の体調をしっかり観察して、睡眠不足や疲労など小さな不調を早めに解消することが大切です。

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