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by CHIKUSKI WEB 編集部

「季節性うつ病(冬季うつ病)が多くなる時期になりました」
季節の移り変わりが人間の気分に影響を及ぼすということは、何千年も前から知られていたことです。にも関わらず、「季節性うつ病」という言葉が初めて登場したのは、1980年代になってからです。季節性うつ病は夏に起こる夏季うつ病と、冬に起こる冬季うつ病があります。今からは冬に向かう季節、ということで冬季うつ病についてお話しします。
■ 季節性うつ病とは?
ある決まった季節にだけ抑うつ症状、睡眠や食欲の異常をきたすうつ病のことを季節性うつ病と言います。その中でも、冬の間だけに見られるうつ病を冬季うつ病と呼びます。冬季うつ病は、10月や11月頃から気分が落ち込み、2月、3月に症状が改善するというサイクルを繰り返します。男女比では、女性が圧倒的に多いと言われています。
■ 冬季うつ病の症状
このうつ病の症状の大部分は、季節性ではない、普通のうつ病と同じ症状です。具体的には、気分が落ち込む、気力がなくなる、元気がなくなる、物事を楽しめない、イライラする、人と会いたくない、体がだるい、などです。しかし、冬季うつ病に特徴的な症状があります。それは、過眠と過食です。非季節性のうつ病は眠れなくなり、食欲がなくなるのが一般的ですが、冬季うつ病は、睡眠時間が長くなり、食欲が増します。冬季うつ病になると、冬の間、朝起きるのがとても辛くなり、日中にも眠気を感じることが多くなります。また、チョコレートや菓子パン、甘いお菓子など高炭水化物の食品が食べたくて仕方なくなることがあります。運動量も低下するため、太りやすくなります。
■ 冬季うつ病の原因
冬になると、日照時間が短くなります。そのことが、冬季うつ病の原因と言われています。緯度が高いため太陽がほとんど顔を出さない北欧で多いことや、日本でも北海道や東北地方、北陸地方、また曇りの日が多い日本海側で多いことからも日照時間に起因すると言われています。
■ 冬季うつ病のメカニズム
日照時間が短くなると、神経伝達物質であるセロトニンが減って、脳の活動が低下したり、目に入る光の量が少なくなると、体内時計をつかさどるメラトニンというホルモンが分泌されるタイミングが遅れたり、分泌量が増えることで体内時計が狂う、といった説があります。
■ 冬季うつ病への対策
日照時間が短くなることが原因であることからも、光を浴びることが効果的と言われています。高照度照明器具を使った光療法という治療法もあります。自分でできることとしては、できるだけ屋外に出て日光、特に朝日に当たる、普段から行っている運動を続ける、できれば屋外で行うと効果的、自宅や仕事場を明るくする、などがあります。また、季節性なので、春が来れば良くなる! と前向きに考えることも必要です。
これから日が落ちるのも早くなり、ちょっと物悲しくなる季節、ですが、秋や冬にしかできない楽しみもあります。できるだけ日の光を浴びて、冬季うつ病を防ぎ、寒い冬を乗り越えましょう。
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