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DOCTORS INTERVIEW VOL.53

2019.05.09

「5月はストレスが溜まり疲れが出る頃。五月病に気をつけましょう。」

 

●五月病とは?

五月病・・・この時期になるとよく聞く言葉ですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。一般的には、ゴールデンウィークという大型連休によって会社や学校に行きたくなくなる、と考えられています。なぜ、そのような状態になるのか。まず、4月に就職や転職、入学、進級などの環境の変化が起こります。それ以外にも、人事異動、出世などで環境や人間関係が変わった、より責任ある立場になった、など様々な変化があります。最初は気が張って頑張っていたけれど、思い描いていた理想と現実とのギャップを感じるようになった、新しい環境に馴染めない、長い休みをきっかけにモチベーションが下がった、そしてふっと糸が切れたようにやる気がなくなった・・・。こういった状態を世間では『五月病』と呼んでいるのですが、実はこれは正式な病名ではありません。環境に適応できないことによる一時的なうつ状態、意欲低下状態を表す通称で、ゴールデンウィーク明けになりやすいことからこう呼ばれています。



●五月病は病気なの?

誰しも、長い休み明けには仕事に行きたくない、学校に行きたくないと思い、憂うつな気分になることもあるでしょう。それでも睡眠が取れる、ご飯が食べられる、楽しいことをしたい、おいしものを食べたい、と思う気持ちがあって、数日で憂うつな気持ちが回復するなら心配はいりません。しかし、その状態が長く続いたり、仕事や日常生活に支障をきたしたりするような場合は、適切な治療を必要とすることがあります。医学的には、うつ病や適応障害、発達障害などと診断されることがあります。このような疾患を持っていると、五月病になりやすいとも言われており、五月病の陰にはこのような疾患が隠れている可能性が考えられます。



●五月病を予防しましょう。

誰にでも五月病と言われる状態になる可能性はあります。できるだけ、そうならないようにするにはどうしたらいいのでしょう。五月病の一番の原因は「ストレス」だと言われています。まずは、できるだけストレスを溜めないようにすることです。社会生活の中には様々なストレスが溢れています。自分の意見や気持ちを全て飲み込むのではなく発信する、好きなことをする、など自分なりの工夫でストレスを上手に発散させましょう。また、当たり前のことのようですが、バランスのとれた食事をすることもストレスに負けない心を作ることに繋がります。そして、2つ目に、張り切り過ぎないこと。「早く活躍しなければ」と力が入りすぎると、ガス欠を起こしてしまいます。長距離走をイメージして計画的なペース配分をするようにしましょう。3つ目は、ゴールデンウィークの過ごし方に気をつけること。仕事のことを忘れてリフレッシュすることはもちろん大事ですが、徹夜で遊ぶ、寝溜めするなど普段の生活と大きく生活リズムが崩れると、身体的疲労、不眠などの原因となります。



●症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

五月病かな、と思われる症状が長く続いて良くなる兆しが見られない場合は、先に述べたような治療を必要とする状態である可能性も考えられます。心配な場合は、心療内科、精神科などを受診することをお勧めします。病気なんだろうか、とモヤモヤした気持ちや不安が続くこともストレスになります。早めに不安を解消することも大切です。



●六月病が増えている?

五月病はよく聞いたことがあると思いますが、最近、「六月病」ということが言われるようになり、問題になっています。特に社会人で五月病と同様の症状が6月に現れる人が増えていることから、そう呼ばれています。理由として考えられているのは、企業が新人研修期間を長く取るようになってきていることや、仕事のIT化などで既存の職員も新年度からの変化に慣れるのに時間がかかることなどがあります。その結果、ようやく慣れる6月頃に、疲れやストレスが溜まってきて、心身の症状として現れるのです。さらに気候的にも6月は梅雨に入りジメジメと過ごしにくい季節になることも重なって、心身のダルさの要因になります。

 

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