2026.07.10
情報誌チクスキ 休刊のお知らせ
by ババケンタ
新型コロナウイルスの感染拡大の為に、外出の自粛等で室内で過ごす時間が増え、最近、運動不足と感じる方も多いのではないでしょうか? そこで、運動不足が原因の一つと考えられるロコモティブシンドロームについてお話しします。
●ロコモティブシンドロームとは?
骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下している状態のことをいいます。主な要因として、「加齢」と「運動不足」による筋力の低下、それに伴うバランス能力の低下、骨粗しょう症や変形性膝関節症等の骨や関節の疾病が挙げられます。交通機関の発達や自動車等を使う便利な現代社会において、人は足腰を使う機会が少なくなっており、また現在のコロナ禍において外出の機会も減少しており、高齢者だけではなく全世代の方々に注意が必要です。
●運動習慣をつけよう!
運動習慣をつけることが運動器の健康の維持につながります。筋肉・骨・軟骨や椎間板は、運動や普段の生活で身体を動かして負荷をかけることで維持されるからです。しかし、過度な運動や肥満などの体重超過により「負担をかけすぎる」のも怪我の原因になります。また、痩せすぎると筋肉や骨は弱くなることが知られています。適度な運動と適切な食生活で肥満や痩せすぎにならないようにしましょう。
●ロコモ度を知ろう!
自分がロコモティブシンドロームかどうかは、ロコモ度テストによって確認する事ができます。ロコモ度テストとして、立ち上がりテストと2ステップテストがあります。 立ち上がりテストでは40cm・30cm・20cm・10cmの台から両脚と片脚での立ち上がりを行います。2ステップテストでは、2歩幅(2ステップ)の歩幅を測定します。詳しくは、厚生労働省や日本整形外科学会等のホームページをご参照下さい。 ちなみに2ステップテストでは、2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値として、2ステップ値が1・3未満ではロコモ度1となり、2ステップ値が1・1未満ではロコモ度2となります。 ロコモ度1は筋力やバランス能力が落ちてきており、運動を習慣づける必要があります。また、十分なタンパク質やカルシウムを含んだバランスの取れた食事を摂るようにしましょう。ロコモ度2は自立した生活ができなくなるリスクが高くなっています。特に痛みを伴う場合は、何らかの運動器疾患を発症している可能性もありますので、整形外科専門医の受診をお勧めします。また、「ロコモ25」という問診形式のテスト方法もあります。
●ロコモーショントレーニングの紹介
①片脚立ち:姿勢をまっすぐにして、片脚立ちを行います。左右1分間ずつ、1日3回を目安。支えが必要な人は机に手や指をついて行います。
②スクワット:肩幅より少し広めに足を広げて立ち、つま先を30度くらいに開きます。膝がつま先より前に出ないように、お尻を後ろに引くように身体を沈めます。深呼吸をするペースで5回から6回繰り返す、1日3セットを目安。
③ヒールレイズ:両脚で立った状態で踵を上げて、ゆっくり踵を降ろします。1日10回から20回を2~3セットを目安。
現在コロナ感染症拡大の為、外出自粛だけでなく、以前なら気軽に行けた室内での運動施設も行きにくい状況ではないかと思います。心身ともに大変な時期ですが、屋外での散歩やランニング、家庭内でできる運動等を取り入れて、健康に過ごしていきましょう。
■田川慈恵病院リハビリテーション科について 当院のリハビリテーション科は、精神科作業療法と身障リハビリからなり、患者様の精神面と身体面、両面からのリハビリ治療を行っています。多数の作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が在籍し、それぞれの専門領域からの情報共有及び意見交換を行い患者様にとって最適なリハビリテーションが提供できるように日々努めています。
理学療法士 小野丈志
小倉リハビリテーション学院卒業。介護老人保健施設等の勤務を経て、平成25年田川慈恵病院入職。高齢者や精神疾患の患者様の身体面でのリハビリ業務に携わる。
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