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DOCTORS INTERVIEW VOL.6

2015.05.09

おおた歯科・小児科

國本 俊雄 先生

 

●大人の約8割が抱える国民病

日本人が抱える代表的な疾患のひとつが歯周病です。20代から増加する傾向にあり、30代では7割、40代では実に8割以上がかかっています。このように成人全体でみても約8割がかかっている身近な病気で、国民病とも言われています。 歯周病には歯垢が原因となり、歯と歯ぐきの隙間にできた「歯周ポケット」に炎症が起き、やがて歯の周囲を支えている組織が破壊されてしまう病気です。自覚症状が少ないため、気付かないうちに症状が進行し、歯が抜け落ちてしまうことがあります。実は、成人で歯を失う原因の1位は歯周病なのです。 歯と口の健康は、食べる、話すなどの生活を支える基盤であり、毎日の生活にも大きく影響します。多くの方がかかり、歯を失うことにもなりかねない歯周病について、きちんと知り、ケアしていくことが重要です。

 

●歯周病予防には歯垢を取り除くことが重要

健康な歯茎はピンク色で引き締まっていますが、歯周病になると歯茎が赤く腫れ、出血を起こします。放置していると歯を支えている周囲の骨が溶かされ、歯がグラグラし、さらに進行すると歯が抜けてしまいます。その過程には軽度・中等度・重度と進行します。 その歯周病を引き起こすのが歯垢。歯垢は細菌を含む塊で、その中に存在する歯周病菌が直接の原因となります。歯周病菌は酸素を嫌う細菌のため、歯と歯茎の隙間にある「歯周ポケット」に入りこんで増殖します。歯垢にはたまったままにしておくと石灰化して歯石となり、この状態を放置しておくと炎症は進行し、「歯周ポケット」はさらに深くなります。つまり、歯周病は「歯周ポケット」から症状が進行してしまうので、歯周病の予防のためには「歯周ポケット」の歯垢を毎日きちんと取り除き、ためないようにすることが重要なのです。

 

●毎日のケアが歯周病予防のカギに

「歯周ポケット」を常に清潔に保つためには、毎日丁寧なブラッシングをすることが必要です。「歯周ポケット」を意識し、ハブラシの毛先で歯垢を外にかき出すイメージで優しくみがきます。「歯周ポケット」の奥まで細かくみがくことを心がけるとよいでしょう。 ハブラシは、歯垢を効果的に取り除くためにも、口の中で動かしやすく「歯周ポケット」の奥まで届きやすい毛先のものを選ぶことが大切です。また、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具を併用するとさらに効果的です。歯周病は軽度の歯肉炎であれば、歯みがきでも改善することができます。「歯周ポケット」の歯垢を毎日きちんと取り除くことで、健康な歯茎を取り戻せます。

 

●歯科医院での定期的な健診を心がけることが大切

そして心がけていただきたいのは歯科医院での定期的な健診です。初期症状に気付きにくい歯周病の早期発見には特に有効です。歯と口の状態は一人ひとり異なりますので、かかりつけの歯科医院でその人に合わせた歯みがきの方法やハブラシの選び方などを教わりましょう。 また、歯周病は生活習慣病ですので、ストレスをためず、食習慣を見直して睡眠を十分にとるなど規則正しい生活を心がけ、喫煙を避けましょう。 歯と口の健康のためには、歯周病予防は欠かせません。毎日のセルフケアと正しい生活習慣、そして歯科医院での定期的な健診を行いましょう。

 

 

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