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筑豊でartする #2「この町のリアルと 遠い距離 写真家 オノザワ ハルキ」

2023.09.10

筑豊でartする。筑豊には昔から多くのartが存在しています。このコーナーでは、筑豊地域のアーティストが集ったNPO法人アーツトンネルが独自の視点で、筑豊にあるartを紹介していきます。


筑豊でartする #2

この町のリアルと 遠い距離

写真家 オノザワ ハルキ



カメラ RICOH GR との出会いからストリートスナップへ

街にいる人を撮った写真。それがストリートスナップと呼ばれるオノザワハルキさんの作品だ。オシャレに見える写真もあれば、何らかのメッセージを感じる写真もある。オノザワさんが写真を撮り始めたのは大学時代。カルチャー好きの友人たちに刺激を受け「自分も何か始めよう」と向かった大手家電量販店でRICOH GRというカメラに出会った。その見た目に惹かれたオノザワさんは、それから今に至るまで、そのカメラで撮影を続けている。

他の写真との明らかな違い

ストリートスナップは、街の「リアル」を表現する。そして、街の「リアル」な流行やファッションを映し出す。それは、流行のファッションを着こなした有名モデルをフォトスタジオで撮影するファッション誌の写真とは明らかに異なっている。ストリートスナップは下準備せずに「リアル」を撮った写真だ。オノザワさんは関東で、様々な人物と出会い、多くの写真を撮影した。そして、2019年、田川郡香春町に移住した。

「リアル」とは何なのか

田川に移住する前の写真は、人物を至近距離で撮影したものが多い。それは刺激的な人たちとの出会いによるものだという。しかし、関東での出会いの多くは、刹那的だったそうだ。田川移住後、オノザワさんが撮影した写真は、人物までの距離が遠く、風景が映り込んでいる。田川では、その遠い距離が「リアル」なのだと、オノザワさんは考える。ストリートスナップの中にある街の「リアル」は、撮影者の中にあるのだ。

自分の変化を同じカメラで捉える

神社の前に佇む女性の写真。風景が映り込むことで、人物の背景が見え隠れする。この写真は、日課である散歩の最中に撮影したそうだ。オノザワさんはよく本を読む。本を読むことで見え方や感じ方が変化し、その変化は写真にも表れる。写真の中の「リアル」は変化を続ける。オノザワさんの写真は、変化しないRICOH GRというカメラを通して、変化する自分自身の「リアル」を表現しているのかもしれない。


【PROFILE】

オノザワ ハルキ

1994年生まれ。神奈川県出身。2019年に田川郡香春町に移住。 大学時代から写真を始め、主に新宿や渋谷などでストリートスナップをしていた。現在は、筑豊地域を歩きながらスナップし制作活動をしている。



「無題」2022年





「本性」2022年

この記事を書いた人

NPO法人 アーツトンネル

アーツトンネルは、筑豊にアーティストの拠点を作り、新たな文化が生まれ、育っていくような場所を目指したNPO法人です。美術家や写真家、振付家などの肩書きを持つ11人で構成されています。ホームページはこちら

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